事件【福島原発「レベル7」】保安院、地元で発表会見を一時中断、混乱も 2011.4.12 18:44

  • [PR]

[事件]ニュース トピック:火災・放火・爆発

  • メッセ
  • 印刷

【福島原発「レベル7」】
保安院、地元で発表会見を一時中断、混乱も 

2011.4.12 18:44
福島第1原発の事故について、国際評価尺度で、事故評価がレベル7に引き上げられたと発表する、広瀬研吉・内閣府本府参与=12日、東京・霞ヶ関(緑川真実撮影)

クリックして拡大する

福島第1原発の事故について、国際評価尺度で、事故評価がレベル7に引き上げられたと発表する、広瀬研吉・内閣府本府参与=12日、東京・霞ヶ関(緑川真実撮影)

 国際評価尺度(INES)の暫定評価で最悪のレベル7とされた福島第1原発事故で、原子力安全・保安院が12日に福島県災害対策本部で行ったが会見が、東京からの指示で一時、止められる一幕があった。

 会見は午前11時に開始。一時中断の理由について、担当者は「(評価の根拠になる放出量の)数値に変更があるかもしれない。見直しをしている最中だ」と説明した。しかしテレビの昼ニュースを控えた時間帯だったため、本部では「レベル7を取り消すのか、取り消さないのか」と取材陣が一時騒然となった。

 保安院の渡辺誠広報課長は「東京で資料の最終確認に手間取った。テレビ中継で現地担当者が会見しているのを見て、万一、誤った情報を発表したら大変だと思い止めさせた」と説明している。

 事故発生以降、政府の重要情報の発表が現地で遅れるケースが相次いでおり、現地では「東京に配慮して地元を軽視したのか」、「どちらが先でもいいからスムーズに発表すべきだ」などの不満が出ている。渡辺課長は「大変迷惑をかけた。今後は同時発表する案件で地元を遅らせることはしない」などと改善への意欲を示した。

このニュースの写真

福島第1原発の事故について、国際評価尺度で、事故評価がレベル7に引き上げられたと発表する、広瀬研吉・内閣府本府参与=12日、東京・霞ヶ関(緑川真実撮影)
 福島第1原発事故が国際評価尺度で最悪の「レベル7」に引き上げられ、記者会見で謝罪する東京電力福島事務所の担当者=12日午後0時15分ごろ、福島市
 福島県飯館村公民館前で放射線量を測定する男性。地面から高さ1メートルで毎時5・89マイクロシーベルト、地表で毎時8・3マイクロシーベルトが測定された=12日午後
 福島県飯館村公民館前で地表の放射線量を測定する男性。地面から高さ1メートルで毎時5・89マイクロシーベルト、地表で毎時8・3マイクロシーベルトが測定された=12日午後
福島第1原発4号機の原子炉建屋。無人ヘリで撮影された=4月10日(東京電力提供)

関連ニュース

  • [PR]
  • [PR]

[PR] お役立ち情報

PR
PR

編集部リコメンド

このページ上に表示されるニュースの見出しおよび記事内容、あるいはリンク先の記事内容は MSN およびマイクロソフトの見解を反映するものではありません。
掲載されている記事・写真などコンテンツの無断転載を禁じます。
© 2011 The Sankei Shimbun & Sankei Digital