事件【放射能漏れ】東電社長、福島会見(上)「出処進退を申し述べる段階でない」2011.4.12 00:26

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【放射能漏れ】
東電社長、福島会見(上)「出処進退を申し述べる段階でない」

2011.4.12 00:26

 福島市で行われた東京電力の清水正孝社長の記者会見の主なやりとりは次の通り。

■出処進退は…

 --被災者への言葉は

「福島県民のみなさま、発電所を立地させていただいている方々に、震災あるいは津波に加えて、放射線放出という事故が加わり、心身両面で大変ご苦労していただくことに対し、改めて深くおわび申し上げたい。申し訳ない気持ちでいっぱいでございます」

 --東電は収束の見通しを福島で示すべきでは

 「さまざまな技術、見地から取り組んでいるということで、その上で1日も、早く取り組むということを申しあげている」

 --収束の時期は見通せないのか

 「1日も早くやるということでございます」

 --原子炉の圧力容器と格納容器は現在どのような状況なのか

 「技術的な評価については、現時点できちんと公表できる段階ではない。いずれ専門的な見地からしっかりと公表できる段階になれば公表していきたい」

 --勝俣恒久会長は1~4号機の廃炉に言明した。同じ考えか

 「現実に1~4号の今の状況を見ると、廃炉の可能性は否定できないと私は思います。1~4号は現状からすれば、廃炉はやむなしという可能性を、私も考えている」

--政府は5、6号機も廃炉にすべきと考えているが

 「現時点でコメントできる状況ではありません」

 --第2原発は

 「まったく同じ。コメントできる段階ではない。1日も早い福島第1の復旧に全力を挙げるのが私どもの責務だ」

 --事故の原因をどう考えているか

 「いずれ『技術調査会』などの場でしっかりと検討されるんであろうと思っている。私の責務は原子力プラントの1日も早い事態収束。これに向けて取り組むのが責務と考えている」

 --地震後、今までやってきた対応に間違いはなかったのか

 「そう思います」

 --出処進退は

 「創業以来の危機的な状況と認識している。これをいかに克服するかが私の責務であり、進退を申し述べる段階ではないと思っております」

 --経団連副会長、電気事業連合会会長の役職は

 「まったく予断をもっておりません」

■補償と責任は…

 --震災からちょうど1カ月のタイミング、しかも知事が面会を拒絶しているのに来た意図は

 「ひとつの節目は大事な時期だと認識していた。特にオフサイトセンター、各方面の方々に私の言葉で感謝の気持ちをお伝えしたい、とこちらに来た」

 --被災者に会わないのはどうしてか

 「近々予定をつくっていく所存だ。具体的な日程はこれからだ」

 --また来県して被災者に会うのか

 「私自身も含め、関係する役員も含め考えている」

 --体調は? 指揮をとる体力はあるのか

 「一時体調を崩したが、現在は万全の体制で臨めると考えている」

 --風評被害の補償と補償責任は

 「大変大事な問題と考えている。まず政府と協議し、基本的な方針、方向が決まったら、事業者として最大限、自治体との相談を速やかに行いたい」

 --被害の範囲は

 「漁業、林業なども含めて、かなり風評被害も起こっている」

 --原子力発電の継続について、県民の理解は得られるか

 「まずは事態の収束第一ということ。今の時点でコメントは控えたい」

 --なぜ今日きたのか。県民感情と開きがある

 「1カ月の節目という気持ち、認識もあった。黙とうという気持ちも込めて現地にお邪魔した」

 --ひとりよがり、会社本位なのでは

「私自身の気持ちとして震災1カ月が大事だと認識した」

 --今回の事故は人災か

 「いや、事故調査委員会などで認識するということで、私自身がコメントすることではない」

 --安全なはずなのに、なぜ爆発したのか

 「これからの事故調査委員会などでのきちんとした評価がなされるものと考えている」

 --避難所で世話する東電社員を見かけないが

 「避難所には東電からのべ400人超がお手伝いにいっている」

 --わかるようにやっているのか

 「(担当幹部)各自治体から『(東電の)作業着はできるだけ避けてくれ』といわれている。それに従って手伝いをさせている。下働きの面で協力させてもらっていて、なかなか(被災者に)映らないことはある」

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