事件【放射能漏れ】賠償範囲や金額で指針 原発事故で政府が審査会設置2011.4.11 20:43

  • [PR]

[事件]ニュース トピック:放射能漏れ

  • メッセ
  • 印刷

【放射能漏れ】
賠償範囲や金額で指針 原発事故で政府が審査会設置

2011.4.11 20:43
福島第1原発1,2号機の原子炉建屋。無人ヘリで撮影された=4月10日(東京電力提供)

クリックして拡大する

福島第1原発1,2号機の原子炉建屋。無人ヘリで撮影された=4月10日(東京電力提供)

 政府は11日、東京電力福島第1原発事故で生じた損害賠償についての指針を定める「原子力損害賠償紛争審査会」を文部科学省に設置した。

 事故の賠償範囲や金額決定について指針を定め、東電と被害者側の賠償交渉がスムーズに進むようにする。

 審査会は、法律や原子力、放射線の専門家ら10人で構成。住民避難や食品の風評被害など、さまざまな影響が生じている原発事故について、どういう損害を賠償対象とするかなどを決め、東電や被害者側に示す。交渉が難航した場合は、和解の仲介も行う。

 今月中に第1回の会合を開き、委員長や今後の審議方針を決めるほか、詳しい情報収集などを行う専門家委員会も設置する見通し。ただ、事故の影響は広範囲に及んでいるため、指針を示すまで、少なくとも数カ月はかかるという。

 文科省によると、原発事故の賠償交渉は、事業者の電力会社などと被害者側の住民らの間で行われ、賠償額の負担しきれない部分を国が支援する仕組み。平成11年の東海村臨界事故でも、政府側が指針を定めたことから、菅直人首相は原子力損害賠償法に基づき、同審査会の設置を指示。11日、閣議決定された。

このニュースの写真

福島第1原発1,2号機の原子炉建屋。無人ヘリで撮影された=4月10日(東京電力提供)

関連ニュース

  • [PR]
  • [PR]

[PR] お役立ち情報

PR
PR

編集部リコメンド

このページ上に表示されるニュースの見出しおよび記事内容、あるいはリンク先の記事内容は MSN およびマイクロソフトの見解を反映するものではありません。
掲載されている記事・写真などコンテンツの無断転載を禁じます。
© 2011 The Sankei Shimbun & Sankei Digital