事件【放射能漏れ】東電社長、福島で謝罪 「心身両面で迷惑かけ申し訳ない」2011.4.11 14:58

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【放射能漏れ】
東電社長、福島で謝罪 「心身両面で迷惑かけ申し訳ない」

2011.4.11 14:58
政府の「オフサイトセンター」が仮設されている福島県庁本庁舎に入る東京電力の清水正孝社長(左)=11日午後、福島市の県庁本庁舎(丸樹尚子撮影)

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政府の「オフサイトセンター」が仮設されている福島県庁本庁舎に入る東京電力の清水正孝社長(左)=11日午後、福島市の県庁本庁舎(丸樹尚子撮影)

 東京電力の清水正孝社長は11日、福島第1原子力発電所事故について謝罪し、事故対応に当たっている関係者に謝意を伝えるため、福島県庁内に設置されたオフサイトセンター(対策拠点)を訪問した。清水社長は、「立地地域のみなさんに心身両面でご迷惑をかけて申し訳ない」と語った。震災後、清水社長が福島を訪問するのは初めて。

 清水社長は、同センター訪問後、記者団に対し「1日も早い事態の収束に向けて、原子炉の冷却と放射能汚染水の処理などに最大限の努力をしている」と述べた。また、福島第1原発の1~4号機については廃炉が「現実的」と認めた。

 今回、東電側は佐藤雄平県知事との面会や県災害対策本部訪問も検討していた。しかし県側は、普段の業務に加え、この日は「震災後1カ月で犠牲者への黙祷(もくとう)などもあり、清水社長の訪問を受けると本部内が混乱する」と拒否した。面会できなかったことについて清水社長は「残念だ」と述べた。

 清水社長は、政府と東電の事故対策統合本部副本部長を務めていたが、高血圧やめまいなどから3月29日に入院。同副本部長職は勝俣恒久同社会長に交代していた。今月7日に職務に復帰し、社内に設けた福島原子力被災者支援対策本部の本部長に就いた。

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政府の「オフサイトセンター」が仮設されている福島県庁本庁舎に入る東京電力の清水正孝社長(左)=11日午後、福島市の県庁本庁舎(丸樹尚子撮影)
報道陣にもみくしゃにされながら、県の秘書課職員に知事、副知事あての名刺を手渡した東京電力の清水正孝社長(右)。知事らは以前から面会拒否の姿勢で、部屋には幹部は不在だった=11日午後、福島市の県庁(中川真撮影)
 福島県庁の知事室を訪れ、応対した秘書課職員に名刺を渡した東京電力の清水正孝社長(左)。佐藤知事は面会を拒否し、不在だった=11日午後

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