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[事件]ニュース トピック:放射能漏れ
【放射能漏れ】検査ルール変更で混乱も 原乳の放射性物質、基準値下回る
2011.4.11 11:50
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東京電力福島第1原発の事故を受けて、国が福島県内の原乳を対象に続けている緊急時モニタリング検査で10日、検査ルールの変更をめぐり、「汚染された原乳に他地域の原乳を大量に混ぜ、放射性物質の濃度を下げるつもりか」といった問い合わせが、県などに相次いだ。
原乳の採取ルールについては、実際の検査を行っている福島県は当初、市町村別の原乳の生産者単位で検査を開始した。
事故直後、国がこのモニタリングに先行して実施した独自検査で、県内の1町の原乳だけ暫定基準値を上回ったため、県としては「他の原乳が安全であることを示すには、全市町村の生産者を対象にするべきだと判断した」(幹部)という。
当時、国のルールが不明確だったこともあり、原発事故を受けて12都県で始めた検査の対象はバラバラ。そこで、国は4月4日に「検査計画、出荷制限等の品目・区域の設定・解除の考え方」という統一ルールをつくった。
国は、出荷停止の制限解除など、今後の展開を見据え、調査対象を近隣市町村から原乳を集めるクーラー・ステーション(CS)や、乳製品を作る乳業工場とし、都道府県に検査ルールの徹底を指示した。
厚生労働省は取材に対して、「消費者が摂取する乳製品と近い状態で安全性を調べるため」(食品安全部安全監視課)と説明した。
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