［事件］【放射能漏れ】「走り続けるしかない」と東電社員　事態改善に向け対応続く（2011.4.11 10:37）

　福島第１原発の冷却機能回復を急ぐ東京電力では１１日午前に清水正孝社長の福島県訪問を発表。「各職場で社員が黙とうすることになるのでは」と広報担当者が漏らすなど、震災発生１カ月を意識した対応が見られた。

　高濃度の汚染水に行く手を阻まれ、難航している復旧作業。東京都千代田区の本店内では迷彩服姿の自衛隊や米海軍、原子炉製造にかかわった東芝の関係者らも行き交い、事態改善に向けた対応が続いている。

　大気や土壌、海洋の汚染の全体像をつかみきれないなど課題も山積。社員の一人は疲れた表情で「全力疾走の１カ月だった。大勢の方に迷惑をかけている。走り続けるしかない」と話していた。