［事件］【放射能漏れ】原発周辺の８町村　約４割が「所在不明」　福島県が連絡求める（2011.4.10 15:19）

　東京電力福島第１原発の周辺にある双葉郡８町村（広野、楢葉、富岡、川内、大熊、双葉、浪江、葛尾）の住民のうち、約４割の所在が分かっていない。福島県などは確認作業に追われており、「所在を連絡してほしい」と呼びかけている。

　県が新設した「被災者情報集約・双葉郡支援センター」によると、８町村における住民基本台帳上の人口は、３月１日現在で計７万３９８６人。うち、避難先などが判明しているのは４月８日現在で４万４７９０人（約６１％）で、残りの人たちの所在が分かっていない。

　１０日現在の福島県のまとめでは、８町村の地震や津波による死者は計４１人、行方不明者が計２２９人。県内外の知人や宿泊施設に身を寄せ、連絡が途絶えている人が多いという。

　県は「避難指示が段階的に行われ、役場機能も移転しているためではないか」と分析している。

　今後の補償やさまざまな支援を受ける際に、所在確認が重要。県はフリーダイヤル（０１２０・００６・８６５）で毎日午前８時～午後１０時に、連絡を受け付けている。