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【東日本大震災】自衛隊フル回転 支援活動と原発事故対応に「難しい部隊運用」
2011.4.10 11:09
陸海空3自衛隊は災害派遣で過去最大規模の10万人態勢を敷いた。被災地での支援活動と、東京電力福島第1原子力発電所の事故対応という二正面で「難しい部隊運用」(折木良一統合幕僚長)が続く。
災害派遣で初の「統合任務部隊」を編成、陸自東北方面総監が3自衛隊の部隊を一元指揮している。支援内容は(1)救助・遺体収容(2)生活支援(3)物資輸送-。生活支援は、炊き出しや給水・入浴支援、道路のがれき除去など。孤立集落や離島で医官による巡回診療も行っている。
物資輸送では都道府県ごとに、駐屯地、基地に水や食料、毛布といった救援物資を集め、自衛隊が一括して輸送。避難所のほか、在宅避難者にも必要な物資が届くよう被災地での物流ネットワークも構築した。元自衛官で民間で働く即応予備自衛官も初招集され、捜索や輸送に貢献した。
原発対応では、原子炉冷却のため3月17日に初めてヘリコプターから水を投下するなど放水を6回行った。岩手、宮城、福島3県に約450人の要員と化学防護車約30台、除染車60台以上を派遣し、福島県内では8カ所の除染所も設置。CH47ヘリによる温度測定も連日行っている。今月に入り、第1原発から20~30キロ圏内で在宅診療も始めた。
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