福島原発:「余震が南下、浜岡原発も危険な状況に」(下)

 浜岡原発周辺は、日本の交通の大動脈といわれる東海道新幹線や東名高速道路なども走っている。1976年に稼働を開始した浜岡原発は、2009年1月に1号機と2号機が稼働を終了し、現在は3・4・5号機が稼働中だ。また、6号機は今も建設が進められている。

 東日本大震災が発生してから4日後の3月15日には、浜岡原発から80キロほど離れた富士宮市でマグニチュード6.4の地震が発生し、日本列島が恐怖に包まれた。京都大学の小出裕章教授は「浜岡原発は今すぐ稼働を中断すべきだ」と訴えている。

内陸型地震が発生すれば原発の多くが危険な状況に

 日本の専門家は、東日本大震災のような「海溝型」の地震のほか、内陸で発生する「内陸直下型」地震も原発事故につながる恐れがあると指摘している。内陸型地震の場合、その多くは日本列島の各地に見られる活断層(地震が発生する可能性が高い地質層)周辺で発生するが、日本では原発の多くがこの活断層近くに位置している。

 とりわけ活断層が集中する福井県の美浜原発、大飯原発、高浜原発などは、韓国と海を挟んで向かい合っているため、事故が発生した場合、韓国も決して安全とはいえない。広島大学の中田高名誉教授は「驚くべきことに、活断層近くに原発を建設しないという当然の原則が、昨年まで明記されていなかった」と指摘する。

 名古屋大学の鈴木康弘教授は「活断層は、すでに知られているよりも長い可能性がある」「活断層の存在を確認するには巨額の費用を要するが、原発を建設するのなら、徹底して調査すべきだった」などと述べた。

李漢洙(イ・ハンス)記者

【ニュース特集】福島原発

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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