福島原発:「余震が南下、浜岡原発も危険な状況に」(上)

津波が発生した場合には大惨事も

専門家「直ちに稼働を中断すべき」

 東京都港区では10日、市民2000人以上が原子力発電所の即時廃棄を求めるデモ行進を行った。参加者たちは4キロにわたりデモを行いながら「静岡県の浜岡原子力発電所は直ちに稼働を中断せよ」などと求めた。

 東日本大震災発生から1カ月を迎え、日本列島では、福島第1原発での事故に匹敵する惨事が全国各地で起こり得ることから、原発への恐怖心が高まっている。朝日新聞が発行する時事週刊誌「AERA」最新号は「先月11日の地震発生以来、今も続いている余震はその震源地が徐々に南下しつつある」「人口密集地域に近い浜岡原発で福島第1原発と同じような事故が発生した場合、想像を絶する大惨事が発生するかもしれない」と報じた。

浜岡原発で事故が発生すれば2000万人に被害

 日本には現在、54機の原子力発電施設が稼働している。そのうち静岡県御前崎市にある浜岡原発は、事故が発生した場合、大惨事となる可能性が最も大きいとされている。日本の気象庁はマグニチュード8の地震が浜岡原発沖合の海で発生した場合、高さ5メートルから10メートルの津波が海岸沿いを襲い、浜岡原発でも福島第1原発と同じような事故が発生するものと予想している。

 日本のマスコミが浜岡原発に注目する理由は、周辺に2000万人近い人口が密集しているからだ。東京が874万人、横浜368万人、名古屋225万人、埼玉123万人など、50キロから200キロ圏内には大都市が幾つも存在している。浜岡原発から半径50キロ圏内でも、浜松市81万人、静岡市72万人など、およそ200万人が生活している。

【ニュース特集】福島原発

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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