福島県境の茨城県北茨城市役所で測定している1時間あたりの放射線量が15日未明に急上昇し、午前5時50分には通常値の約110倍にあたる5・575マイクロシーベルトに達した。その後は下降を続け、午前10時には1・46マイクロシーベルトになった。
最大値でも胸部レントゲンの10分の1程度で、健康に影響しないレベルだという。県原子力安全課は「福島第1原発3号機の水素爆発による放射線が北風に乗って流れてきたのではないか」とみている。
北茨城市の約50キロ南の同県東海村にある東京大の研究用原子炉「弥生」で午前7時46分、5マイクロシーベルトを観測した。
また、神奈川県でも15日、横須賀市の放射線監視モニタリングで、同日午前5時48分に通常の5倍程度の258ナノシーベルトを計測したと発表した。
毎日新聞 2011年3月15日 東京夕刊