菅直人首相は13日、首相官邸で社民党の福島瑞穂党首と会談した際、東京電力福島第1原発で12日に起きた爆発について「東電の報告が遅かった」と不満を漏らした。政府の発表が爆発発生の約2時間後になったことを福島氏が「遅い」と批判したのに対し、釈明した。
これに先立ち、菅首相は13日、東京電力の清水正孝社長と、原発を納入する東芝の佐々木則夫社長を個別に官邸に呼び、「できることはしっかりやってほしい」と指示。東芝との会談では「政治がやれること、行政がやれることはすべてやる。お互いにやれることはすべてやろう」と協力を要請した。【鈴木直】
毎日新聞 2011年3月14日 東京朝刊