経済産業省原子力安全・保安院は12日の会見で、東京電力福島第1原発1号機の一連の事故について、原子力施設事故の国際評価尺度(INES)で考えると、「レベル4程度と推定される」と評価した。
INESは国際原子力機関(IAEA)が定めた世界共通の尺度で0~7までの8段階で評価する。数値が大きいほど深刻さを増し、4は「施設外への大きなリスクを伴わない事故」。
原子力施設の事故では、1986年に起きたチェルノブイリ原発事故(旧ソ連)がレベル7、79年のスリーマイル島原発事故(米国)はレベル5。99年のJCOウラン燃料加工施設臨界事故が今回と同じレベル4だった。【八田浩輔】
毎日新聞 2011年3月13日 東京朝刊