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東日本大震災:初の「輪番停電」--東電検討

 東京電力は12日、東日本大震災で発電所停止が相次ぎ電力需給の逼迫(ひっぱく)が予想されることから、週明けの14日以降、供給区域で3時間ずつ順番に電力供給を止める「輪番停電」を実施する方向で検討していることを明らかにした。13日は休日で電力需要が少ないため通常通り供給するという。

 東電の藤本孝副社長は会見で「輪番停電は恐らく創業以来初めての措置」と説明。「輪番停電は最低でも1週間続く」との見通しを示した。具体的には、管内の一定区域(約150万世帯)ごとに、日中3時間ずつ電力供給を止める。病気療養者がいる世帯などには、発電機を貸し出すことも検討する。

 14日は既に稼働停止した発電所に加え、「揚水式」と呼ばれる水力発電所からの電力供給が見込めなくなり、供給力が13日に比べ500万キロワット少ない3100万キロワットに減少。これに対し予想される需要は、企業活動による大型需要が見込まれるため、最大4100万キロワットと、1000万キロワットの供給不足となる見通しという。【大久保渉】

毎日新聞 2011年3月13日 東京朝刊

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