東京電力福島第1原発1~3号機の事故の深刻度が12日、国際評価尺度(INES)で最悪の「レベル7」に引き上げられたことについて、原子力安全委員会の代谷誠治委員は同日の定例会見で「3月23日の時点でレベル7に相当するデータを持っていたが、暫定評価の見直しを保安院に助言しなかった」と述べた。その理由について代谷委員は、データの精度が十分でなかったことに加え「評価するのは保安院の役割」と説明し、「レベルが変わったからといって事故対応が変わるということではない」と述べた。【足立旬子】
毎日新聞 2011年4月12日 21時10分