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警告
この作品には 〔残酷描写〕 が含まれています。
苦手な方はご注意ください。
Dir Frau der Rhein
作者:レイヴン
かなりアレな小説です。

問答無用でキャラが死にます。

Arcadiaにも投稿しています。
誰が想像しただろうか………

あの日、襲撃してきた無人ISが世界を変える事になるとは………

たったの二機………

世界を変えた二機………

この時私は知る由もなかった………

ラインの乙女(篠ノ之箒著)序章より抜粋




Dir Frau der Rhein




世界には無数の可能性が存在する。
これは、そんな可能性の一つ。

女性にしか使えないマルチフォームスーツ……通称『インフィニット・ストラトス(IS)』が存在する世界。
その世界に"彼女"が降り立った。

たった一つの目的の為に………


クラス代表戦。
その日、歴史が変わった。
始まりは、世界初の男性ISパイロット『織斑一夏』と中国代表候補生『凰鈴音』の戦い。

「何だよ……アイツ………」

アリーナの遮断シールドをぶち抜いて現れたのは、二機のISと思われる機体だった。
白く、人に似た機体。
但し、片方の機体は、脚が四つという下半身が人外だったが。

「コイツ……」

無機質なカメラアイが二人を見つめる。

『一夏、早く撤退しなさい!』

鈴が一夏に撤退を促すが……

「馬鹿言うな、女を置いてそんな事が出来るか!」

一夏は撤退するつもりはないようだった。
そして、二人は敵と対峙する。
それが、二人の運命を決めつける事になろうとは、夢にも思わなかっただろうが……


「何だコイツ……速過ぎる!!」
「衝撃砲を回避するって……コイツ化物じゃないの!!」

二人は、劣勢だった。
否、攻撃が全く当らず、こちらばかりがダメージを受ける。

「このぉぉぉぉぉっ!!!」

一夏が雪片弐型を構え、突撃する。
しかし……

『織斑、戻れ!!!』

スピーカーから響く千冬の声。
一夏が狙った機体に光が収束し始める。
だが、一夏の身体は止まらない。
そして……

「う、嘘だr………」

一夏は、敵を中心に発生した閃光に巻き込まれた。
閃光が収まった時……

「い……一夏……一夏ぁぁぁぁぁっ!!!」

そこに、一夏の姿は無かった。
莫大なエネルギーにその身体を焼かれ、原子レベルまで分解されたからだ。
その時、上空から何かが大地に突き刺さった。
それは……

「雪片……弐型…………」

一夏のIS『白式』の主武装にして唯一の武器『雪片弐型』だった。

―――The world constantly seek compensation, in any way that it applies to all ...
『世は常に対価を求める、それがどんな形であれ…それはすべてに当てはまる』

sawul fffam tccasa sssy
感じる あなたの哀しみを

―――It is time to return to zero order
『秩序がゼロに戻る時が来た』
 ―――Lynx eat a goddess descended to this world
 『この世界に女神を食らう山猫は降臨した』
  ―――Dreams are eaten, trampled hope is the future is closed
  『夢は喰われ、希望は踏みにじられ、未来は閉ざされた』

SAax tlirs fawEE LAas tli raYEE
我が心の聖なる願いよ 護りとなりて 全てを救いたまえ

―――Maid of the advent of the Line Maiden
『ラインの乙女は降臨した』
 ―――No girl is scared of cutting forces and destroy the order form of the Goddess, a puzzled
 『力なき乙女は秩序を壊す女神の姿と刃に怯え、困惑した』
  ―――Protection over and brave warriors who challenged extermination order
  『秩序を守らんとする勇敢なる戦士達は殲滅者に挑んだ』

Ylx tlirs fawEE LAas tli lex hyummnos
光よ 聖なる力よ 護りとなりたまえ 我が歌を以って

―――Conceives the Dragon girl shot by a bullet destroyed
『龍を宿した少女は銃弾によって撃ち滅ぼされ』
 ―――Men yearn for Blue Tears first love was burned without mercy
 『初恋の男性に憧れた蒼い雫は無残にも焼かれた』

sos karf shyun tes lulurnya,
その哀しみを 喜びへと変えるため

―――My father was a slave girl dressed as a man will disappear by the light
『父の奴隷となった男装の少女は光によって消滅し』
 ―――Schwarzer Regen took the sword in order to destroy the man who painted the mud while holding a fallen hero hatred
 『英雄に泥を塗った男を滅ぼす為に剣を手に取った黒い雨は憎しみを抱いたまま散った』

yerh zecta ferx cafeb maarb itt sss
愛しい世界を守りたい

―――Also Silent Zephyros, even Arakhne, before losing power of violence
『静かなるそよ風も、鋼鉄の蜘蛛も、暴虐の力の前に敗れ』
 ―――Also Fang Quakes, even Silverio Gospel, before the helpless girl
 『地震の牙も、銀の福音も、乙女の前には無力』

SAax tlirs fawEE rAE Stlyn ra YEE!!
想いに宿りし 我が使命よ 全てを解き放て!

―――Shield is also Mysterious Lady, blessing of the Schwarzer Zweig has no meaning
『霧纏の淑女の盾も、黒い枝の加護は意味を成さず』
 ―――White Knight also revived, also an instructor friend, she received no thing
 『復活した白騎士も、親友の教官も、彼女に届く事は無かった』



465機のISはその機能を停止させ、唯の鉄屑にその姿を変えた。
たった二機の乙女は、自らの創造主に牙を向く。
命を、命令を与えたモノの意思に従って。

「まさか……この束様がこうも追い詰められるなんてね……」

ISの産みの親である女性は満身創痍だった。
如何なる指示も、介入を意味を成さなかった。

「殺るなら、早く殺ってよ。"みんな"いなくなった世界に未練なんて無いんだから……」

二機は抱え込んだ破壊を女性に叩き付け………

(今……そっちに………逝くよ………ちーちゃん、いっくん………箒ちゃん)

篠ノ之束はこの世から消滅した。





ISが失われた世界に待ち受けていたのは、大規模な混乱。
ISに依存し過ぎたが故の結末だった。
この大惨事を引き起こした二機のISはその後姿を消し、程なくして差出人不明のISコアの設計図が各国に送られて再び大混乱に陥る事になる。

尚、この設計図を解析した結果、ISは男性でも乗れる事が判明。
そして、篠ノ之束はミサイル基地のハッキングやISによる混乱を引き起こした存在として、世紀の大罪人として歴史に刻まれる事になった。

やめておこう………

これ以上は私の語るべき物語ではない………

相応しい語部がいるのだから………

ラインの乙女(篠ノ之箒著)最終章より抜粋





パソコンのスイッチを切る。
書くべき事は書いた。
依頼した出版社に送ったデータは、数日後に製本されて出版されるだろう。
そう思いながら、篠ノ之箒は椅子の背凭れに身体を預ける。

あの事件から早50年……
長く、美しかった黒髪は白く短くなっていた。

「ふぅ………」

息を吐きながら目をつぶる箒。
これまでの人生の回想。
束の関係者として監視され、拘束された事もあった。
ISが女性だけの物で無くなった時も、彼女がISに乗る事はなかった。
世紀の大罪人となった姉は、この世界を見て何を思うだろうか。
そこまで考えて、立ち上がる。
そして、椅子に立て掛けてあった一振りの刀を手に取る。
その刀は、彼女の想い人の忘れ形見である『雪片弐型』であった。
見つめる先には、秩序を一度破壊した二機のIS。

「この時を待っていたというのか……『ラインの乙女』よ……」

雪片弐型を構える箒。
生身の人間がISに敵う訳がない。
それでも………

「私は……お前達を討つ………それが、討たれた者達への弔いとなるだろう………」

彼女は戦わなければならない。
そして………

「往くぞっ!!」

篠ノ之箒は雪片弐型を構えて二機のISに突撃していった………



―――本日未明、篠ノ之箒宅で爆発音と共に火災が発生し、焼跡から一人の遺体が発見されました

―――警察当局はこの遺体が篠ノ之箒のものであるとして現在捜査を進めております

―――また、焼跡から二機の旧型ISも発見されており、事件との関係も………



勝利者なんていない。
全員が敗北者だったのだ。

世界初の男性ISパイロットも………

初代ブリュンヒルデも………

彼の幼馴染も、彼に憧れた者も………

世界も………


そして、束姉さんも………

全焼した篠ノ之箒宅より発見されたパソコンより抜粋
という訳で、ラインの乙女介入のお話。

この乱入ISはENと弾薬∞になっております。

アセンブルは……
皆さまのご想像にお任せします。

英文はGoogle先生の力を借りました。
その為、間違っている可能性もあります。
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