- 2011年04月11日(月)放送
- 注意!アルコール依存症「アルコール依存症とは?」
アルコール依存症とは?
離脱症状
アルコール依存症とは、ひと言でいえば「大切な家族や仕事、自分の健康よりも、お酒を飲むことをはるかに優先させる状態」のことです。最も問題となるのがアルコールのコントロール障害で、朝からお酒を飲んだり、仕事中であっても隠れて飲むようになり、やがて数時間おきに飲酒をするようになります。
ここまで進行すると、体内にアルコールがなくなったとき離脱症状が現われるようになります。代表的な症状は「手の震え」「睡眠障害」「吐き気・下痢」「落ち着かない」「不安感」「幻聴・幻視」などで、なかでも手の震えがよく見られます。これらは、脳の神経細胞がアルコールの影響で変化することで起こります。離脱症状が見られた場合は、専門の医療機関や精神科を受診しましょう。
女性のアルコール依存症
女性のアルコール依存症のサイン
女性のアルコール依存症は、男性に比べて短期間で起こりやすいのが特徴で、発症までの期間は、平均13年前後だとわかっています。20歳代から習慣的に飲んでいると、30歳代でアルコール依存症になってしまう可能性もあるのです。
体内に入ったアルコールは肝臓で分解されますが、大量に飲酒すると処理が追いつかず血中アルコール濃度が高くなり、特に脳に影響を与えます。この血中アルコール濃度に関係しているのは、肝臓の大きさと体内の水分量です。女性の場合、一般に男性に比べて肝臓が小さく体内の水分量も少ないため、アルコールが高い濃度で体内に残りやすいのです。加えて、女性の場合は、家族や夫婦、介護などの問題が要因でお酒に依存することも多いようです。また、家族に隠れて飲んでいることも多く発見が遅れがちです。やせてきたり、酔い方がおかしいなどのサインがあれば、早期に受診を勧めてください。
予防するには
適切な飲酒量
1ドリンクの目安
アルコール依存症を予防しながらお酒を楽しむには、適切な飲酒量を知っておくことが大切です。飲酒量を表す単位を「ドリンク」といい、純アルコール換算で10gが1ドリンクとされています。1日当たりの適量は、男性では2ドリンク、女性では1ドリンクです。少ないと感じるかもしれませんが、健康的にお酒を楽しむためには、適量を知って守ることが大切です。
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