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川崎駅東口が装い一新、屋根ガラス張りでエコ技術随所に/神奈川

2011年4月10日

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 JR川崎駅東口が装いを一新した。東西自由通路の先に広がるガラス張りの空間、随所にちりばめられた環境技術の数々…。かつて「工都」と呼ばれた川崎の玄関口は、環境都市のシンボルとして大きく生まれ変わった。

・反応それぞれ

 改札口を出て右へ。階段やエスカレーターで1階まで降りると、覆いかぶさるような横約40メートル、縦約25メートル、高さ約12メートルのガラス張りの大屋根が目に入る。

 「きれいで明るいのがいいですね」と話すのは、川崎市幸区に住む主婦(46)。「30年前は、川崎駅といえば暗くて汚いイメージだった」。多くの利用者からは、近代的な装いを歓迎する声が聞かれる。

 ただ、こんな意見も。臨海部に勤務先がある男性(51)は「ごちゃごちゃしているのが川崎のいいところ。『男のまち』じゃなくなっていくようで、寂しい。若者向けのまちに変わっていって、居づらくなりそうだ」とこぼした。

・耐震5割増し

 同駅東口駅前広場再編整備事業は、2009年8月に着工し総事業費は約42億円。地上と地下街アゼリアを結ぶエレベーターを4基増設し、地下街を通らずに商店街「銀柳街」へ行ける横断歩道の整備などバリアフリー化が進められた。

 特徴的なのは、広場全体に環境技術がふんだんに使われていること。タクシー乗り場の屋根(約530平方メートル)には太陽電池パネルを設け、街路灯40基には省電力で長持ちする発光ダイオード(LED)を採用。さらに、夏場に熱がこもらないよう、バスターミナルの屋根には熱を反射する鋼板を用い、歩道には気化熱によって周囲の気温を下げる効果がある保水性の高い舗装が施され、壁面緑化なども進められる。

 東日本大震災を受け、ガラス張りの施設を心配する声も上がるが、「公共施設は通常の5割増しの耐震構造になっている」と市まちづくり局の担当者。合わせガラスになっている強化ガラスは間にフィルムが挟まれており、ひびが入っても一気に落下してくることはないという。

・風を“感じて”

 市内には、公害を克服してきた過程で先端的な環境技術が集積されている。阿部孝夫市長は、そうした“財産”を公的施設を中心に取り入れていき、市全体を「エコミュージアム」(環境技術の博物館)にしていく構想を掲げている。

 同駅は、1日30万人以上が乗降する市の玄関口。川崎の「顔」でもある場所に環境技術を集めることで、国内外からの来訪者には環境先進自治体としてのPRを進め、市民には環境意識を啓発する狙いがある。

 広場中央にある高さ約13メートルのモニュメント(換気塔)にはLEDがちりばめられ、風力や気温によって色や表示が変わる趣向になっている。市まちづくり局の担当者は「モニュメントの光を見て、風を“感じて”ほしい」と話している。

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