アベノのあゆみ

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近鉄とアベノ地区の歴史

大正12年~

大阪阿部野橋駅の開業

大阪阿部野橋駅の歴史は、大正12年(1923年)4月、大阪鉄道が「大阪天王寺駅」として開業したことに始まります。
翌年の6月には「大阪阿部野橋駅」と名称を変更。駅前にはスタンド形式の大鉄食堂が開業しました。
大正15年(1926年)には様々な形態の店舗を集めた「大鉄アーケード」が開業。大正10年(1921年)に開通していた市電とともにアベノ地区の活性化に寄与しました。
昭和10年(1935年)10月には、後に近鉄百貨店となる大鉄百貨店の工事が着工。昭和13年(1938年)10月、営業面積約16,000㎡の百貨店として開業しました。


  • 大阪鉄道旧阿部野橋駅

  • 天王寺公園から見た
    大鉄百貨店の全景

昭和18年~

近畿日本鉄道株式会社の誕生

昭和16年(1941年)に太平洋戦争が勃発し、戦時下において国家的に交通事業調整が要請されたことから、大阪鉄道は、昭和18年(1943年)2月、近畿日本鉄道株式会社の前身となる関西急行鉄道と合併しました。
関西急行鉄道は翌昭和19年(1944年)6月、南海鉄道と合併し、近畿日本鉄道株式会社が誕生。これに伴い、大鉄百貨店は日本鉄道阿倍野百貨店(現近鉄百貨店阿倍野店)となりました。また、この際近鉄の本社が上本町から移転して現在の近鉄百貨店阿倍野店の場所に置かれるなど、当社とアベノ地区との結びつきは強くなりました。

昭和20年~

戦時下の近鉄百貨店


  • 空襲被害を受けて復旧工事中の日本鉄道阿倍野百貨店

戦局が激しくなるにつれ、統制経済が強まり、約100名の軍隊が配備されるなど、窮屈な状況下での営業となっていました。昭和19年(1944年)から始まった大阪への一連の空襲の中で、昭和20年(1945年)、アベノ地区への空襲も始まり、同年3月、日本鉄道阿倍野百貨店も罹災。このため、近鉄本社は上本町7丁目に移ることとなりました。

昭和23年~

終戦後


  • 戦後復旧した
    近鉄百貨店阿倍野店

  • 阿倍野店のドラックストア

昭和20年(1945年)8月に戦争が終わると、近鉄百貨店阿倍野店もすぐに復旧工事が行われることとなりました。同年の12月には復旧工事が着工され、翌21年(1946年)6月には2階雑貨売り場を先行開業。順次開業をし、昭和23年(1948年)4月には全館開業。昭和25年(1950年)7月には1階に日用品販売を主体とした年中無休のわが国初の「ドラッグストア」を開業し、近代的なデパートとして人気を博してきました。

昭和32年~

大型ターミナル化


  • 新館建設
    旧館改装を終えた
    近鉄百貨店阿倍野店

昭和31年(1956年)2月、人々の生活の向上に合わせて、近鉄百貨店阿倍野店は、営業面積の拡大のための増築工事に取り掛かりました。
翌32年(1957年)4月、生まれ変わった百貨店は、地上7階、地下2階、営業面積約28,000㎡となり、多くの人が訪れる近代的な百貨店となりました。

昭和40年~

百貨店の成長


  • 第2次増築完了時の
    近鉄百貨店阿倍野店

近鉄百貨店阿倍野店は、更なる営業面積の拡大をはかり、本館東側における阿部野橋駅コンコース等の部分に、昭和40年(1965年)4月、約8,000㎡の増築工事を実施。営業面積も35,000㎡を超えました。
ハイクラス、ハイセンス、フレッシュをモットーに商品を販売し、昭和35年(1960年)当時に約74億円であった売上も、昭和40年(1965年)には約170億を突破しました。

昭和52年~

阿部野橋駅改良


  • 竣工した阿部野橋ターミナルビル

関西国際空港の開業予定も踏まえ、大阪の南の玄関口としてアベノ地区の重要性が高まる中、当社では昭和52年(1977年)、社内に阿部野橋駅周辺整備プロジェクトチームを設け、21世紀への飛躍を目指す三大プロジェクトの一つとして「阿部野橋ターミナル整備構想」を策定しました。
工事は昭和58年(1983年)に着工。近鉄百貨店の売場面積を西日本一の約58,600㎡に拡大【昭和63年(1988年)11月】、阿部野橋駅には東口を開設【昭和62年(1987年)9月】するとともに、西口はグランドコンコースとして大幅な改装を施しました【昭和63年(1988年)11月】。平成4年(1992年)7月に開業した都ホテルの新館もこの計画に含まれており、商業、宿泊、交通の機能を充実させた、大阪の南の玄関口にふさわしいターミナルとなりました。

平成9年~

商業施設開業


  • Hoop 開業

平成9年(1997年)12月には、オフィス、シネマコンプレックス、商業の複合ビル「あべのルシアス」が開業しました。
また、平成12年(2000年)9月には、近鉄百貨店阿倍野店南側に「Hoop」が開業。「Hoop」は、地上6階、地下1階からなり、店舗面積約14,000㎡。女性をメインターゲットに、従来のアベノ地区になかった商業施設を目指しました。
また、平成20年(2008年)9月には「Hoop」南側の常磐官舎跡地に大型商業施設「and(アンド)」が開業しました。

~現在

阿部野橋ターミナルビル整備計画


  • 完成イメージ

平成19年(2007年)8月に、天王寺都ホテルにて、「阿部野橋ターミナルビル整備計画」の概要を発表しました。この計画は、近鉄百貨店阿倍野店の西側部分を建て替えて、高さ日本一、300mになる「阿部野橋ターミナルビルタワー館(仮称)」を建設するという計画です。ビルには日本一の営業面積の百貨店、最先端オフィス、国際級ホテル、都市型美術館や展望台が入り、平成26年(2014年)に完成予定です。

完成時のアベノの街の様子はこちら