J1仙台・マルキーニョス退団 震災で精神的ショック

マルキーニョス

 J1仙台は9日、今季加入のブラジル人FWマルキーニョス(35)=174センチ、76キロ=が退団すると発表した。東日本大震災で精神的なショックを受け、本人から退団の申し出があったという。
 マルキーニョスは3月11日の震災後、ブラジルに帰国。3日に再来日し、関東キャンプ(千葉県市原市)に合流した。
 しかし、クラブ関係者によると、地震や原発事故を心配するブラジルの家族らに帰国を説得され、再来日した当初から、日本でプレーを続けるか悩んでいた。本人も恐怖心を抱いており、7日深夜の最大震度6強の余震を経て、8日の練習後に退団を申し出たという。
 マルキーニョスはJ1通算109ゴール。今季の補強の目玉として入団し、抜群の突破力や豊富な運動量でチームに溶け込んだ。開幕戦の広島戦(3月5日)はフル出場。攻撃陣の中核を担っただけに、23日のリーグ戦再開に向け、チームづくりの見直しを迫られる。
 クラブによると、もう1人のブラジル人選手のMFマックスと、2人の韓国人選手はチームに残る意向という。

2011年04月10日日曜日