東北のニュース

東北電は330万KW不足 計画停電枠組み維持

 東北電力は8日、東日本大震災を踏まえたこの夏の電力需給の見通しを発表した。ほぼ確実に確保が見込める8月の電力供給力は1150万キロワット程度。これに対し復旧が進んで昨年並みの猛暑となれば需要が膨らみ、最大330万キロワットの供給力が不足すると想定した。
 東北電は供給力のさらなる上積みに向け、民間自家発電からの余剰電力の購入拡大や、比較的短期間で設置できる発電機導入などに取り組む方針。政府が検討する電力不足対策が実施された場合は、200万キロワット程度の需要抑制効果が見込まれるとの見通しも示した。
 計画停電(輪番停電)の実施については「(冷暖房需要が小さい)4、5月に実施する可能性は低い。ただ復興需要が想定以上に伸びる可能性もあり、夏に向けて計画停電という枠組みは維持せざるを得ない」(佐竹勤常務お客さま本部長)と説明した。
 8月の需要については、復興の進み具合によって1300万キロワット〜1380万キロワットになると想定。昨年並みの猛暑となれば冷房需要がさらに100万キロワット程度上積みされると推定した。
 同社の発電所では、震災で女川原発(宮城県女川町、石巻市)の全3基が停止。津波被害を受けた仙台火力発電所(宮城県七ケ浜町)など太平洋側の3火発も夏までの復旧が困難な見通しとなっている。


2011年04月09日土曜日


Ads by Google

関連記事

powered by weblio



△先頭に戻る

新着情報
»一覧
特集
»一覧
  • 47NEWS