市川三郷町市川大門の宝寿院で募っていた東日本大震災の義援金約3万円が27日に盗まれた。広瀬義仙住職は「良心があるなら、盗んだ金を被災地支援に寄付してほしい」と話している。
広瀬住職によると、義援金の箱はプラスチック製で、18日に焼香台前に設置。27日午後1時半ごろに確認すると約3万円あった。午後5時半ごろに見ると、100円しかなかった。「性善説で、盗む人はいないと考えていた」と広瀬住職。施錠はしていなかった。
広瀬住職は「今まではさい銭が盗まれても、困っている人の施しになると考え、被害届は出さなかったが、今回は違う。国民一丸で被災に立ち向かっている中、モラルを欠いた行動だ」と憤っている。【小林悠太】
毎日新聞 2011年3月29日 地方版