松山市発注工事の孫請け会社を舞台にした「裏金」捻出疑惑で、野志克仁市長は12日の定例会見で、「裏金」づくりに関わったと証言する孫請け会社の聞き取り調査について「話を聞けるものなら聞きたい」と述べ、担当部署と協議する意向を示した。
松山市と市公営企業局で構成する調査委員会はこれまで、孫請け会社の直接聴取には否定的な姿勢だった。
野志市長は疑惑について「公金詐取の事実があれば、(関係者を)かばい立てることは一切ない」としつつ「不正がなかったということを知ってもらうために現在調査している」と説明。市に捜査権がなく、調査に限界があるとしながらも「市役所が後ろ向きと言われるのが嫌。徹底的な調査をするよう(担当部署に)厳しく言っている」と話した。