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日本政府は11日、東日本大震災一ヶ月を期に国際社会からの支援に対し感謝の意を表す菅直人首相の公開書簡を発表した。「絆」と題されたこの書簡は世界の主要7紙に掲載された他、中華民国台湾では日本の対台湾窓口機関・交流協会台北事務所の今井正代表により、馬英九・総統と呉敦義・行政院長、楊進添・外交部長にそれぞれ送られた。書簡では、「日本が未曾有の災害に直面したときに、海外の友人たちから寄せられた支援は私たちに大きな勇気を与えてくれた」「大きな力を貸してくれた国家、地域、そして台湾の友人たちに、ここに心からの感謝を申し上げたい」といったメッセージがしたためられている。また、交流協会台北事務所ホームページ上でも、菅首相のメッセージとして日本語の文章が掲載されており、文中では特に、台湾からの救援隊および援助物資、多額の義捐金、多くの励ましのメッセージに対する感謝が記されている。馬英九・総統は11日、「今回の日本の災害において示された台湾の人々の愛の心を誇りに思う」と述べ、こうした対応は世界における人道援助の提供者という中華民国台湾のあるべき姿にかなったもので、今後の台湾の重要なソフトパワーとなると強調した。
日本側の発表によると、10日までの時点で中華民国台湾から寄せられた義捐金は約44億元(140億円超)で各国の中でも群を抜いている。交流協会台北事務所では11日午後、台湾の人々からの支援に感謝の意を伝えるための記者会見を開催した。
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