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仙台空港あす一部再開 完全復旧は9月中旬の見通し

13日の一部国内線の発着再開を前に受け入れ準備が進む仙台空港ターミナルビル=11日午前11時50分ごろ

 東日本大震災で被災した仙台空港が一部国内線の発着を13日に再開するのを前に、空港ターミナルビルが11日、報道機関に公開された。ビルは停電が続き、照明やエックス線検査の電源には自家発電機4機を使う。仙台空港ビルによると、変電や空調設備の更新が必要で、完全復旧は9月中旬になる見通し。費用は数十億円とみられる。
 臨時便を運航する日本航空と全日空の従業員は同日、チェックインカウンターなどで機器を確認したり、ロビーを清掃したりして乗降客の受け入れに備えた。
 国際線の出発・到着ロビーがあるターミナルビル東側と、2、3階全体は閉鎖。ガラスが割れ、壁の高さ2.5メートル付近に津波が押し寄せた泥の跡が残っている。
 発着再開に向け、西側1階の1730平方メートルを間仕切りで区切り、出発・到着ロビーや待合室を設けた。乗客は、ロビーから滑走路脇のエプロンに進み、タラップで飛行機に乗り込む。
 ビル内にはトイレを新設した。売店は休業中だが、飲料水の販売を予定している。
 臨時便は羽田便4往復、伊丹便2往復。1番機は羽田発の日航機で13日午前8時ごろ到着する。仙台からは、全日空機が同日午前9時半に羽田に向けて飛び立つ。
 仙台空港ビルの大平輝雄専務(62)は「こんなに早く再開できると思わなかった。米軍、自衛隊、国、県、航空会社などが協力してくれた。早期の完全復旧を果たしたい」と話した。
 空港滑走路や駐車場からがれきを撤去した米軍は11日までに撤収した。


2011年04月12日火曜日


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