関東甲信越地方の病院で治療を受けていた10代前半の男の子が、12日朝、脳死と判定され、国内で初めてとなる15歳未満の脳死からの臓器移植に向けた準備が進められています。
関係者によりますと、脳死と判定されたのは、関東甲信越地方の病院で治療を受けていた10代前半の男の子で、検査で脳死の疑いがあることが分かりました。男の子の家族が「日本臓器移植ネットワーク」のコーディネーターの説明を受けて、脳死段階での臓器の提供を承諾しました。このため、病院では、移植手術に関わらない2人以上の医師が、6時間以上の間隔をおいて、2回にわたって脳波の測定や自力で呼吸できるかなどの詳しい検査を行いました。その結果、男の子は、12日朝、脳死と判定され、死亡が確認されました。臓器移植ネットワークが関係機関と連絡を取って、脳死からの臓器移植の実施に向けた準備を進めています。去年7月に施行された改正臓器移植法に基づいて、15歳未満の子どもが脳死と判定されたのは今回が初めてです。