下関市は4日、市建設部建築住宅課の男性主任(34)が、酒気帯び運転の疑いで下関署に検挙されたと発表した。主任は、同課の歓送迎会で飲酒し車で帰宅中に物損事故を起こし、自ら同署に届け出たという。
市によると、主任は1日午後6時から同市細江町の居酒屋で同僚14人と飲酒した後、さらにスナック2軒を回り、計ビール4本、焼酎6杯を飲んだという。同市赤間町の駐車場から自家用車で帰宅しようとして、同市幸町の市道で駐車中の車に正面衝突。玉突き事故を起こし、駐車中の3台が破損した。
同署によると、道路交通法の基準(呼気1リットル当たり0・15ミリグラム)を上回る0・55ミリグラムが検知されている。
主任は駐車場で数十分仮眠した後、車を走らせており、「朝になったと勘違いした。本当に申し訳ないことをした」と話しているという。
昨年1月には、市環境部クリーン推進課の男性主事(当時)が酒気帯び運転で検挙され、懲戒免職となっている。市は緊急記者会見を開き、吉川宗利副市長が「職員一人一人が飲酒運転は絶対しないという意識を高めないといけない。本当に申し訳ない」と謝罪。酒気帯び運転は原則懲戒免職という市の基準に照らし、処分するという。【尾垣和幸】
〔下関版〕
毎日新聞 2011年4月5日 地方版