注目のビジュアル

花月堂の人形供養

棺に向かい敬礼する自衛官

菅首相の「カンニングペーパー」

防災服の上からネクタイを出す仙谷官房副長官

「山口百恵の再来」の声も出る剛力彩芽

吉瀬美智子

カズのシャツに書かれた言葉の意味は?

18歳美少女・有村架純

“無国籍”の9頭身美女Cica

モバイル NEWSポストセブン

携帯電話でもNEWSポストセブンをお楽しみいただけます。
下記のQRコードを使ってアクセスしてください。

QRコード
twitter 耳寄り情報お届け中

震災直後から福島第一原発で行方不明となっていた2人の東京電力社員が、遺体となって見つかった。いずれも、同原発第一運転管理部に勤務する20代前半の男性である。

死因は多発性外傷による出血性ショック。死亡時刻は、津波直後の3月11日午後4時頃と推計されている。遺体が発見されたのは、3月30日。4号機のタービン建屋地下で見つかり、家族による身元確認の後、4月3日に東電によって発表された。

しかし、第一原発内に出入りする下請け企業の作業員たちの間では、かなり前から遺体の存在が確認されていたという情報がある。第一原発での作業を終え、新潟県柏崎市に避難しているある下請け企業の職員がいう。

「第一原発内で今も働いている同僚の作業員から聞いた話なんですが、3月20日ごろの段階で、建屋の内部は、津波の海水やレスキュー隊などの放水によって、プールのように水が溜まっている状態になっていた。

同僚は、その水面に、男性の遺体らしきものがぷっかりと浮いていたのを見たというのです……。作業員たちのうち何人かは、その遺体が遠目に見える状況の中、被曝に脅えながら作業を続けていたと聞いている」

これだけでは、その遺体が、今回見つかった2人のものなのかは確認できない。しかし作業員たちは、この遺体を見つけても手を出すことはできなかったようだ。

「作業員たちも被曝量を知らせるアラームを胸につけて、限られた時間内で復旧作業を行なっているため、遺体の回収まで手が回らなかった。仮に回収しようとしたとしても、放射能汚染された遺体の処遇を考えると、簡単には扱えないでしょう。だから、断腸の思いで見ているしかなかった」

この話だけでも、作業員たちが置かれている状況が、いかに過酷なものであるかがわかる。

※週刊ポスト2011年4月22日号

小学館雑誌定期購読小学館のプライバシーステートメント問い合わせ

© Shogakukan Inc. 2010 All rights reserved. No reproduction or republication without written permission.
掲載の記事・写真・イラスト等のすべてのコンテンツの無断複写・転載を禁じます。