プロ野球は12日にセ、パ両リーグが同時開幕する。広島は前田健太投手が2年連続の開幕投手を務める。23歳の誕生日を迎えた11日、開幕戦必勝を誓った。甲子園でのナイター練習で最終調整を終えると、ピリピリムードを漂わせ「一発目で勝ちが付くのが一番」と虎斬りへ気持ちを高ぶらせた。
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23度目の誕生日にも「特にない。普通です」と、真剣な表情を崩さなかった。敵地・甲子園でダッシュ、バント処理など本番前の最終調整を終えた前田健。笑顔がトレードマークの男が、終始、ピリピリムードを漂わせた。
昨季、初めて任された開幕投手。開幕戦勝利から一気に投手3冠、沢村賞を含む8冠に輝き、スターの座へと駆け上がった。2年連続の大役、エースとして迎える今季は求められる立場も責任も違うことを自覚。「プロに入ってから経験したことのない不安」も感じている。
調整も難しかった。オープン戦終盤、3月下旬には左手人さし指を負傷し、登板を1度回避した。さらにセ・リーグ開幕日の延期に次ぐ延期。ここまでの試合形式練習では、打ち込まれる姿もあった。無観客試合で気持ちが100%入っていなかったことを本人も認める。
ただ期待とプレッシャーを力にしてきたのがマエケンだ。納得のいく準備も完了した。「開幕モード。開幕は100%」と気持ちを高ぶらせた。
超満員が予想される甲子園。独特の雰囲気もエースの能力を全開にする。「緊張はするだろうけど、緊張感を力に変えたい」。大阪出身、PL学園高時代から、慣れ親しんだ聖地での本番へ力を込めた。
「去年以上の成績を求められる。今年は去年より大事」と言う。昨季の自身を乗り越えることを、自らに課している。
「自信に満ちあふれた姿を見せたい。ダルビッシュさんのように、投げていても余裕のある投手に。調子が悪くても打てない感じの投手に」
絶対エースの座を目指し、今年も開幕ダッシュを誓う。「一発目が大事。勝ちが付くのが一番」。23歳の記念日を喜ぶのは開幕虎斬りで白星をつかんでから。18勝&防御率1点台の高き目標へ、マエケンの戦いが始まる。
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