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【芸能・社会】

高杉真宙 家族愛描く

2011年4月12日 紙面から

 東日本大震災から1カ月が経過した11日、千葉県浦安市の浦安市総合公園で、同市の市制30周年記念映画「カルテット!」(三村順一監督)のロケが取材陣に公開された。

 浦安市在住の作家・鬼塚忠さんの同名小説が原作。父の失業を機に崩壊していく4人家族が、クラシックのカルテット(四重奏)の結成によってきずなを深め、再生していく姿を描く。主演は長男・永江開役の新人俳優、高杉真宙(まひろ、14)。父・直樹役を細川茂樹(39)、母・ひろみ役を鶴田真由(40)、長女・美咲役を剛力彩芽(18)が演じる。

 浦安市内では、東日本大震災に伴う液状化現象により、ロケ地の一部変更を余儀なくされた。市内の惨状を目の当たりにした高杉は「ニュースとか、普段聞いていたのとは全然違う。建物や電柱が傾いたりしていて怖いと思いました」とショックを受けた様子だった。

 当初は来年1月公開の予定だったが、震災により公開時期は未定に。一時は撮影中止も検討された。しかし、浦安市民から「ぜひ撮影を」との声が多数寄せられ、3月29日にクランクイン。この日は、永江家の4人が初めてそろって撮影に挑んだ。

 細川は「こういうときだからこそ(撮影を)進めてほしいという話を聞いて(胸が)熱くなりました。家族愛を全面に出していけるような、いい作品にしたい」と表情を引き締めた。

 剛力は「家族って大切なものだし、何かあったときに思い出すもの。そういった部分を伝えていきたい」と家族愛の大切さをアピールした。

 また、鶴田も「震災後すぐに撮影に入ったので『今撮影している場合か』という思いもありました。でも浦安の皆さんに支えられ、エキストラの方々が(撮影を)楽しんでいる姿を見て、私たちにできることはこういうことなんだと。これができあがったときこそ、日本が明るくなっていく後押しができる映画になってほしい」と話した。オール浦安ロケで、今月22日にクランクアップ予定。クライマックスシーンでは約200人の浦安市民を含む400人がエキストラとして参加する。

 

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