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【大相撲】

蒼国来と星風が引退勧告を拒否 八百長問題

2011年4月12日 紙面から

臨時理事会で引退勧告を受け、国技館を後にする蒼国来

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 日本相撲協会は11日、東京・両国国技館で臨時理事会を開き、八百長問題を解明する特別調査委員会(座長・伊藤滋早大特命教授)から幕内蒼国来(27)=荒汐=と十両星風(27)=尾車=が八百長に関与したとする報告を受け、2人に対して引退勧告した。しかし、両者は「やっていない」と勧告を拒否。提訴も辞さない構えを見せた。

 八百長問題で関与を認定され、処分を受けたのは25人となった。

 理事会での弁明後に取材に応じた蒼国来は「私は(引退届を)出しません!」。星風も「やっていないのに出す必要がない! 裁判? 考えている。ここまできたら当然です」と処分の拒否を断言。13日の提出期限が過ぎれば解雇処分を受けることになるが、その後に相撲協会を提訴して徹底抗戦する意思を示した。

 蒼国来をクロ認定した理由は元竹縄親方(元幕内春日錦)と元恵那司の証言。ただ、元恵那司の証言は(八百長が)どの取組かを特定できていない。特別調査委のクロ認定は2人以上の証言を基にすることになっているが、実質的には元竹縄親方の証言だけによるもの。蒼国来もその点と、元竹縄親方が証言を二転三転させていることから、調査に不信感を持っている。

 荒汐親方は提訴について「それは止めることはできない。自分の好きなようにやりなさいとしか言えない」と話している。

 一方、星風の師匠・尾車親方は「一時の感情に流されないように。今後のこともあるし、家族もいる身ですから」と、引退届を提出するよう説得する考えを示した。

 一連の八百長問題では、これまで23人が処分を受け、元谷川親方(元小結海鵬)をのぞく22人が処分に従っている。(岸本隆)

 

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