'11/4/12
五輪断念 失望と静観
10日の広島市長選で初当選した松井一実氏が、2020年夏季五輪招致の断念を表明した。広島県内のスポーツ競技団体の多くは冷静に受け止める一方、落胆する声もあった。
「夢が途切れました」。広島県ホッケー協会の新本勝理事長は落胆した。「子どもたちに世界最高のプレーをじかに見せてやりたいと賛成してきた。次はいつこんな機会が来るか分からない。千載一遇のチャンスを逃した」と声を落とした。
一方で昨年、広島市がまとめた開催基本計画案。県内の競技団体には市から事前に相談がなかったこともあり、県卓球協会の戸口田勝幸理事長は「県との連携もないままに浮上した構想でスタートから空回りしていた。言い出しっぺの秋葉(忠利)さんが無責任に投げ出した時点で終わっていた」と冷ややかに受け止める。