0円の広域負荷分散システムCloudFlareが素晴らしい件


fladdictの非公式プロジェクト(いわゆる裏dicct)に、posemaniacs.com というサービスがある。

絵のデッサン素材を無料配信するサイトだけど、いつのまにやら老舗サイトに。気がついたら1日の転送量が30〜40GBまで膨れ上がっていた。あまりの負荷にホスト元のhetemlさんでアクセス規制、あわや閉鎖の危機の大ピンチ。わりと本気で、Pixivとか星海社とかマール社にサービス譲渡とかしようか悩んだ今日この頃でした。

そんな折、@ku_suke さんのご了解で導入してみた、CloudFlareというサービスが、全ての危機を救ってくれた。マジ多謝です。

どういうサービス?
CloudFlareはCDN(広域負荷分散システム)。世界5カ所にデータセンターを有し、データをキャッシュして各地に配信するこで負荷分散してくれる。いわゆるAkamaiの同類だけど、ものすごい特徴が1つある。なんと基本サービスは無料で、プロ版も月額$20の定額システムなのだ!。あとセットアップが超はやい。DNSのネームサーバーと、オリジナルデータのホストIPをCloudFlareに渡すだけ。5分で終了し、24時間以内にサイトのトラフィックの75%がCDNで分散され、接続速度が60%増加した(CloudFlraeのコンソール画面によれば)。

本来ならポーマニクラスにCDNを導入すると、月に$300-400ぐらいはかかるはずが定額$20。。。というかCDNをこの額で提供して破綻をしないのか?というのはちょっと不思議。

多分、こういうビジネスモデル
思うにCDNを導入するサイトの90%は、フル稼働のCDNを必要としていない。

特定の時間帯のみ高負荷がかかったり、クライアント案件でリスクヘッジの為に導入しているのだろう。なので実際には$20の契約をしても、平常時は$3ぐらいしかトラフィックを使わないユーザが殆どに違いない。

だからサービス全体にかかるトラフィックを平滑化してやると、コストは圧縮できる。 $20の有料会員のフィーだけで、無料ユーザーやヘビーユーザーの負荷を吸収しても、問題なくサービスを運営できていると思われる。

実際に仕事で使うとしたら、$20で保険になるならタダも同然。プロ版でサイトの安定性はもとよりSSHやHTMLの最適化、プリフェッチなどがサポートされるなら、毎回導入してもいいくらいだ。そうやって加入していう多くのユーザーの力で、多少トラフィックが跳ね上がったり、大きめのサイトであっても無料や$20の金額でホストしている。

とにかくお勧め
小〜中規模のキャンペーンサイトやiPhoneアプリのバックエンドで、トラフィックが見積もれない感じのサイトを立ち上げる場合によいかも。

ただしモンスター級サイトはお断りのようなので、保険程度に軽くCloudFlareの$20版を導入しておくだけで、リリース即クラッシュ回避などリスクヘッジができそう。で、成長しきったら高いCDNを導入すればいいかと。



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