2011年4月12日1時19分
東京電力は11日、福島第一原発1号機の格納容器から気体が外部に漏れているとの見方を明らかにした。水素爆発を防ぐために窒素を注入しているが、格納容器の圧力上昇が2気圧で止まっているため。漏れ出しているルートは不明。敷地内での放射線量のモニタリング結果から、多量の放射性物質の漏れはなく、基本的な封じ込め機能は損なわれていないとみている。注入は今後も続け、現在の2気圧を維持するという。当初の計画では、6日間の窒素注入で格納容器内を2.5気圧まで高める目標だった。
原発事故のニュースは、世界中をかけ回り、原発反対のうねりを呼び起こしつつある。選挙では、原子力政策にブレーキをかける動きもある。福島ショックは、どこまで波紋を広げるのだろうか。