あの日、きみたちは、いっぱいの怖さ、悲しみ、辛さ、寂しさ、不安を味わったことでしょう。でも、安心してください。あんなひどいことは、これからの長い人生で、二度と訪れることはありません。今日からは、明日のことだけ考えてください。大人になったときの故郷を頭に描いてみてください。ふたたびよみがえったあなたの町の姿です。
あの日、きみたちは、いっぱいの怖さ、悲しみ、辛さ、寂しさ、不安を味わったことでしょう。でも、安心してください。あんなひどいことは、これからの長い人生で、二度と訪れることはありません。今日からは、明日のことだけ考えてください。大人になったときの故郷を頭に描いてみてください。ふたたびよみがえったあなたの町の姿です。
こわかったわね、びっくりしたでしょうね。
厳しい避難生活の中で、凍るような寒さを必死でたえているみなさんのお役にたちたい。すこしでも心が暖かくなるようなこと!
ミルクは送れないけど、私の願いを送ります。
つらく、不安でさびしくて、耐えられない時、でもそばにもし鉛筆と、紙があったら、なにかかいてみませんか。絵でもいいし、ちいさなお話でもいいし。
もし鉛筆も紙もなかったら、心の中に書いてみましょう。
そして、そばのおじいちゃんや、おばあちゃん、おとうさん、おかあさん、おともだちに話してあげたらどうでしょう。
なにかを作るということは、不安をなくしてくれる魔法のような力があります。
こんなとき、一番力があるのは子供たちの姿だと思います。
あなたたちのかわいい声は宝物です。
どんなにおとなたちを慰め、力になることでしょう。
今日より明日はきっと良くなります。がんばりましょうね。
あなたから笑顔を取り戻してください。お願いです。
海沿いの小さな分校で、子供たちは春を待っていた。
もうすぐやって来る巣立ちの時。
本当にもうすぐだったのに、悲しみは突然やってきた。
先生に急き立てられ、無我夢中で高台に走った。
学舎は、海の波にさらわれていった。
この町は、都会に電気を送るために大きな発電所を作った。
自然ではないエネルギーを使う発電所。
神様の罰だって言った人がいる。
じゃあ神様、この町の人達はどんな罪を犯したというのですか?
過疎の町は、発電所を作って潤ったけれど、生きていくために選んだ道。
自分たちで使う電気じゃない。
実際にそれを使ってきた都会の人間は、安全な場所で今も・・・
この町の子供たちが、どんな罪を犯したというのですか?
この町に生まれたのは、不幸な運命なのですか?
海沿いの小さな分校の小さな校庭には、古い大きな桜の樹が残った。
古い大きな桜の樹は、今年もまたいつものように桜の花を咲かせるだろう。
それを見て、みんなは放射能浴びてる花だって、目を背けるかな?
そんな馬鹿な。
桜の花にだって罪は無い。
先生が、桜が咲いたらあの樹の下で卒業式をしようって言った。
東北の春はまだ遠い。
でも、長い冬にも終わりが来る。
春は、必ずやって来る。
みんなが元気な笑顔で、桜の花を見られますように・・・
いろんなことで手をこまねいていても仕方ない、
とりあえずポプラ社さんが行う“読み聞かせ部隊”に参加させてもらうことにしました。
これはゾロリシリーズで大人気の原ゆたかさんなど児童書のスター作家が被災地に出向いて、子供たちにご自分の本を直接読み聞かせるもの。
お子さんは私のことなど知らないし、と気後れしていましたが『秘密のスイーツ』という子供の本も出したし、ただの読み聞かせおばさんとして加えてもらうことにしました。
そこでお願いです。
もし避難所でこの文章を読んでいらっしゃる方、
こういう雑誌が読みたい、こういう本が読みたいと教えてください。
そちらに私が派遣された場合、可能な限り私がお持ちします。
もちろん他の作家のひとのものでもじゃんじゃんリクエストしてください。
それでは皆さん、近いうちにお目にかかりましょう。
言葉ではなんとでも言えます。
安全な所からいくらきれいなことを言って何の意味があるだろうか。
そう思っていたボクは、このコメントにすごく悩みました。
でも、これだけは言えると思いました。
ボクに大変なことが起ったときに思ったこと、失った“今”をマイナスだと思わず、ゼロだと思ってスタートしよう。
たとえ、どんな最悪な時でも“今”を最大限幸せにするにはどうするかを考えよう。
みなさん、せっかくここに生まれて今生きているんです。どんな時も前向きの気持ちを忘れたら“今”がもったいないですよね。
みなさま、おひさしぶりです。
そしてご卒業、ご入学を迎える子たち、おめでとう!
みんなからの「春から中学生です」なんてお手紙に、わたしも期待と不安で勝手にドキドキしてます。
北国に住むわたしにとっては、春は本当に待ち遠しい季節で、日々暖かくなっていく日差しや、のぞく青空に気持ちも明るく、布団から出るのもだんだん楽になり……(笑)。
でもそんな三月にとても大きな地震が起こりました。こわい思いをした子もきっとたくさんいると思います。
全然大丈夫だったよ!という子は、毎日元気に学校に行きましょう。え?いま春休みだって?
そうじゃない子は、ゆっくり元気になっていこう。楽しいこともきっと見つかる。石コロみたいにコロッとそこらへんに転がってるかも。
みんながまた明るく元気に過ごせる日が、早く、ほんと超特急で来るといいな。
みんなの笑顔が大人も日本も、いーっぱい元気にしてくれるよ。この世で一番の宝物です。わたしもみんなが元気になってくれるようなお話を読んでもらえるようにがんばります。
みんな同じ空の下、今日も一日がんばっていきましょう!
こわかったでしょう。
悲しかったでしょう。
大好きな人が突然いなくなったり、
大好きな場所があとかたもなく無くなってしまったり…。
今、みなさんの苦しみに、
どんな言葉をかけていいのか、わかりません。
ただ、
生きていてくれてよかった、
そう思っています。
つらいことは、つらいって声に出してください。
くやしいって、いっぱい怒ってください。
いっぱい泣いてください。
大切なひとをなくし、
生き残っている自分を責めないでください。
それは、人間の力では、どうすることもできないことなのですから。
今はがんばりすぎないでください。
心が少し静かになってきたら、
今日、できることだけ、やってみてください。
ほんの少しでもいいんだよ。
明日、できそうなことだけ、考えてみてください。
あせらなくていいんだよ。
そうしていると、心が少しずつ元気になれると思います。
たくさんの人が
みなさんを見守っています。
私も祈っています。