情報ＢＯＸ：東日本大震災による影響を開示した企業一覧

　［東京　１８日　ロイター］　１１日発生した東日本大震災で、上場企業は生産設備の操業停止など業績予想に関連する適時開示を東京証券取引所の開示システム（ＴＤネット）で行っている。以下は、生産設備などの現状や生産再開の見通しなどを１８日午後７時までに開示した主な企業一覧。

　多くの企業は「被害状況は現在調査中。今期業績への影響が見込まれる場合は速やかに開示する」としている。

　◎１８日午後７時現在

　・セブン＆アイ・ホールディングス＜3382.T＞：セブン‐イレブンは休業店舗約３５０店舗のうち、宮城県を中心に約１５０店舗が数日中に営業再開のめどがたっている（休業店舗数には原発影響による避難休業店約１００店舗を含む）。

　・日本化学工業＜4092.T＞：福島第一工場（福島県郡山市）と福島第二工場（同三春町）で設備や製品在庫の状況を確認中。早くても２２日から建屋・設備等の復旧作業を開始する見通し。

　・トプコン＜7732.T＞：グループのトプコン山形（山形県山形市）、オプトネクサス（福島県田村市）、福島ソキア（福島県西白河郡）をはじめとする関係会社で、生産設備の点検・調整が終了し、一部を除いて操業を再開。

　・村田製作所＜6981.OS＞：小山工場（栃木県小山市）のほか、グループの登米村田製作所（宮城県登米市）、金沢村田製作所仙台工場（仙台市）で操業を停止。　

　・コマツ＜6301.T＞：震災地域にある工場では補修・点検を進めており、徐々に生産を再開。ただ、部品調達や物流が不安定であるほか、被災地における今後の電力需給、福島の原発問題などにより生産の状況にも影響を受ける見通し。　

　・東洋製缶＜5901.T＞：東北・関東地方の一部工場で建物や製造設備などが損傷。仙台工場（仙台市）、石岡工場（茨城県石岡市）、久喜工場（埼玉県久喜市）のほか、グループ会社である日本クラウンコルクの石岡工場、日本トーカンパッケージの仙台工場と福島工場、本州製罐の結城工場（茨城県結城市）、東洋食品機械の福島工場で操業を停止している。

　・東洋ゴム工業＜5105.T＞：１５日）仙台工場（宮城県岩沼市）は１８日からボイラーを再稼働させ、一部生産設備の試運転を開始。関係会社の福島ゴム（福島県福島市）は来週からの生産再開に向け、復旧作業中。ソフランウィズいわき工場（福島県いわき市）は、インフラなどの影響で、現時点で復旧のめどはたっていない。

　・大日本印刷＜7912.T＞：ＤＮＰ東北（宮城県仙台市）とＤＮＰファインケミカル福島（福島県南相馬市）は、一部の建物、設備に被害を受け、現在操業を停止している。その他の事業所は、水道などのインフラの復旧状況を見ながら、再開に向けた準備を進めている。

　・日本調剤＜3341.T＞：宮城県１店舗、福島県２店舗以外は営業を再開。東京電力福島第１原発事故の状況変化による避難指示や計画停電の影響により、一部店舗では営業を停止する可能性がある。

　・駒井ハルテック＜5915.T＞：津波による冠水の被害を受けた生産設備などは復旧工事に着手したが、現地は停電、断水の状態にあり、操業再開には一定期間を要すると見込まれる。東北鉄骨橋梁が受注している鉄骨工事は、復旧までの間、同社が全面的に支援する体制を整えている。

　・山武＜6845.T＞：ライフオートメーション事業のうち、水道メータ、ガスメータの製造・販売を行っている金門製作所は、原町工場（福島県南相馬市）を現在閉鎖している。その他、東北地方にある金門製作所の他の４工場も、電力、物流等の支障があり、１６日から２２日まで操業を停止している。操業再開の時期は未定。

　・オリエンタルランド＜4661.T＞：東京ディズニーランドと東京ディズニーシー

テーマパーク内の建物や施設に大きな損傷はなく、駐車場の一部を除き液状化現象もない。また、テーマパーク内全ての建物や施設の点検を行った結果、安全性が確認されており、開園が可能な状態にまで至っている。一方で、電力供給が安定していないなどの外部環境があり、きょう以降も引き続き休園する。テーマパークの運営再開時期は未定。

　・太平洋セメント＜5233.T＞：大船渡工場（岩手県大船渡市）は、設備・施設が損傷しており操業を停止中。設備・施設の被害状況の詳細把握に努めている。東北地区のサービスステーション（ＳＳ）８カ所で製品の出荷や受入ができなくなる被害が発生。



　

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