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バグボ氏を拘束 裁判にかける方針 コートジボワール

2011年4月12日0時24分

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写真:拘束されたバグボ氏=AP拡大拘束されたバグボ氏=AP

地図:コートジボワール拡大コートジボワール

 昨年11月の大統領選をめぐる混乱が続くコートジボワールで11日、落選を認めず退任を拒んでいた現職バグボ氏の身柄を、国際社会が当選を認めたワタラ元首相派の部隊が拘束した。

 在コートジボワール・フランス大使館とワタラ派関係者への朝日新聞の取材によると、ワタラ派の部隊は11日午後、フランス軍の支援を受け、最大都市アビジャンの自宅の地下壕(ごう)にいたバグボ氏を拘束。バグボ氏は妻とともにワタラ派拠点のホテルへ連行された。ワタラ氏はバグボ氏を裁判にかける方針を示している。

 英BBCなどは、拘束後に手錠を外されたバグボ氏が汗を拭きながら着替えする様子を映した、地元テレビの映像を流した。

 コートジボワールのバンバ国連大使は11日、国連本部で「バグボ氏は自分が犯した罪のため、裁判を受けることになるだろう。コートジボワール国民にとって、悪夢は終わった」と語った。バグボ氏の健康状態は良いという。

 現地からの報道によると、政府軍や民兵など、重武装したバグボ派1千人はこれまで、市民や駐留する国連平和維持活動(PKO)部隊、ワタラ派への攻撃を繰り返してきた。

 このため仏軍は「これ以上の流血を防ぐ」として11日、約30台の武装車両やヘリを展開させてバグボ氏の自宅の攻撃に踏み切り、バグボ派の多数の兵士が投降した。仏軍の軍事介入は4日、10日に続くもの。

 ワタラ氏は昨年11月の選挙後、活動拠点のアビジャンのホテルをバグボ氏側に包囲されていた。しかし3月、自身の地盤である同国北部で待機していた部隊を使って武力行使に転じ、支配権を徐々に確立した。

 アビジャンにある日本大使館の職員は朝日新聞の取材に「昨日午後から続いた銃声が11日昼ごろ止まった。拘束のニュースが広まり、喜んだ人々が街頭に繰り出し始めている。だが、バグボ派がどう動くか分からず、不安は続く」と話した。

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