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'11/4/11

広島市長に松井氏

 第17回統一地方選は10日、前半戦となる12都道県知事選、4政令指定都市の市長選、41道府県議選、15政令市議選が投開票された。広島市長選は、無所属新人で元厚生労働省官僚の松井一実氏(58)=自民、公明推薦=が初当選を果たした。自民党推薦の新人が広島市長選で当選するのは初めて。

 広島市長選は、自民党、公明党が推薦した元官僚の松井氏が、前副市長の豊田麻子氏(45)、元市議の大原邦夫氏(61)たち新人5人を破り、初当選した。投票率は49・08%で、前回の53・75%を4・67ポイント下回った。

 松井氏は、3期12年続いた秋葉市政からの転換を主張。経済活性化を軸に、元官僚としての即戦力や調整力、市議会との協調を掲げた。過去の市長選で分裂を繰り返した自民党の結束を重視する選挙戦を展開した。

 松井氏は、南区稲荷町の事務所で「広島の経済を必ず活性化させる」と抱負を述べた。

 豊田氏は幅広い層の結集を訴え、民主党広島県連や市民団体が支援した。終盤は秋葉市政の後継をアピール。秋葉忠利前市長も応援のマイクを握ったが、届かなかった。

 大原氏は前回次点の知名度を生かし切れなかった。元市議の桑田恭子氏(49)、共産党広島県常任委員の大西理氏(45)は伸び悩んだ。

 当日有権者数は92万3156人だった。

【写真説明】初当選を決め、大震災の被災地に配慮し「日本頑張ろう、広島頑張ろう」と支持者と拳を突き上げる松井氏(中央)と妻の浩子さん(左端)



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