広島市長選から一夜明けた11日朝、初当選した元厚生労働省官僚の松井一実さん(58)は中区本川町の自宅前で取材に応じた。「多くの方から支持をいただいた。恩返しすることをしっかり考えたい」と決意を新たにした。

　この日はラジオ番組の生出演のため、午前６時半に自宅を出た。12年ぶりの新市長に就く心境について「すがすがしい気分。まずは事務の引き継ぎが重要。職員とどう協力体制を築くかもポイントだ」と語った。

　秋葉市政では対立することが多かった市議会との関係について「顔なじみの人が多いので対話は間違いなくできる」と説明。一方で「議会構成で立場が異なる人とも対話する」と強調した。

　市選管は同日、選挙会で当選を決定し、当選証書を交付。任期は、公選法の規定により選挙実施日の10日から４年間となる。

【写真説明】広島市長選から一夜明け、自宅前で重責への決意を語る松井さん＝広島市中区（撮影・安部慶彦）