自動販売機の停止は電力消費に大きな影響を与えるか?

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ここのところあちこちで「想定外」という事が飛び交っています。出所は、先日の東北関東大震災。地震の規模がこれまでの想定を超えたため、生活インフラが壊滅的状態に陥ってしまいました。

その一つが発電所。地震の影響で関東地方に必要な電力を供給できない状態に陥っています。

今年の夏の電力需要である5,500万キロワットに対し、800〜1,000万キロワット足らない見込みだそうです。


あと5ヶ月程度で実施できる供給側の施策としては、震災被害を受けた発電所の復旧、停止していた発電所の再稼働、西側や北海道からの電力供給、等がありますが、それでも限度はある模様。どうやら需要側の対策が必要なのは確実な見込みです。


   *   *   *

ところで、日本は清涼水の自動販売機大国と呼ばれるくらい、街のあちこちで自動販売機を見かけます。我が家の近所にも多数の自動販売機が設置されていますが、誰が買っているんだろうか?と思える場所にも設置され、24時間365日稼働しています。

ひょっとしたら自動販売機を停止すれば、関東地方の電力抑制に大きな効果をもたらす事が出来るのではないでしょうか?


どうもいろいろネットで検索してみると、一台辺りの消費電力は、600-700Wh程度。飲料推計の自動販売機の台数は、全国で約256万台関東地方に日本の1/3の人口が集まっています。

よって、自動販売機の設置台数が人口比率に比例すると仮定して、関東地方に約85万台の自動販売機があると推定できます。

先ほどの一台辺りの消費電力と掛け合わせて、関東地方の自動販売機での消費電力は約50万キロワットに相当します。


あれれ、夏は800-1,000万キロワットも電力足らないのだから、自動販売機を全て停止したとしても、ほとんど焼け石に水状態。。なんですね。。


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このページは、Caericが2011年3月27日 17:29に書いたブログ記事です。

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