避難所にラーメンの“ぬくもり”を
避難所にラーメンの“ぬくもり”を 03/25 16:10

全国各地から被災地への支援の手が差しのべられる中、福岡のラーメンチェーン店がラーメンの食材を積んで22日に送り出したトラックも宮城県仙台市に到着し、避難所の人たちに、温かいラーメンをふるまいました。

避難所になっている仙台市内の小学校で、大きな鍋から漂う湯気。

10人の男たちが、温かいとんこつラーメンを振る舞う臨時の店を開きました。

この避難所を訪れたのは、福岡を中心に「九州筑豊ラーメン山小屋」などをチェーン展開する、ワイエスフードの社長や社員です。

ラーメン4200食分の食材と中華まん1万個、水2000リットルのほか、必要な調理器具や器などをトラックに積み込んで、今週の火曜日に福岡を出発しました。

フェリーと陸路でおとといの夜仙台に到着し、きのうときょうの2日間、温かいラーメンを振る舞いました。

この地域では東日本大震災で震度6強の揺れを観測。

家屋が壊れるなどして住めなくなった人たちが、今も避難所で暮らしています。

温かいラーメンの香りにつられて、100人以上が列を作りました。

この日は卒業式。

久しぶりに勢ぞろいした子供たちの姿と温かいラーメンで、お昼の小学校に笑顔があふれました。

被災地を支援する九州の温かい気持ちが、ラーメンを通じて直接、被災地の人たちに伝わりました。