［地方］【週刊知事】計画停電に再度注文　神奈川・松沢成文知事（2011.4.10 08:00）

　「電力が途切れると、上下水道など他のライフラインが止まる。夜間に営業するサービス産業はたまらない」

　東日本大震災への対応に取り組む松沢成文知事は８日、東京電力神奈川支店長を県庁に呼び、計画停電に関連して２度目の注文を付けた。

　東電に対しては、計画停電が始まったときも、実施地域などの素早い情報提供と医療機関などへの配慮を求めていた。電力需要が高まる夏場を前に、計画的な節電の徹底により停電の回避を求めるのが目的だ。

　踏切が作動しないために鉄道が運休となったり、水道のポンプ場が止まって断水が起きたケースを例示して、「産業全体に影響を与える計画停電より、総量規制を」などと述べた。市長会長や町村会長も同席し、市町村から要望が多い統一地方選への配慮も要請した。