福島第1原発事故

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政府は福島第1、第2原発について原子力災害緊急事態を宣言した。[関連情報]

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経済産業省、原子力安全・保安院、東京電力の発表

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福島第1原発各号機の状況

炉心溶融(メルトダウン)の可能性

炉心溶融(メルトダウン)が進行すると、最悪の場合、原子炉圧力容器などが破損され、放射性物質が周囲に拡散する可能性がある。よって、あらゆる手を尽くし、炉心溶融を抑えることが必要かつ最重要。

深刻度

国際原子力事故評価尺度の暫定値

すぐに石棺などで閉じ込めない理由

施設の中には、除熱が必要な使用済燃料、水素ガスを発生させる物質などが残されている。これらを取り除かないまま建物を閉じ込めてしまうと、発熱や水素爆発の可能性があるため、すぐには閉じ込められない。
All About「エネルギー事情」ガイド記事「福島の原子力事故」(2011年4月5日)

アメリカの支援・協力

使用済み核燃料保管プールの核燃料

第1原発4号機は原子炉の定期検査のため、燃料棒(燃料集合体)を原子炉から使用済み核燃料保管プールに移動し、冷却していた。保管プールの冷却水循環装置が停止すると、燃料棒の冷却が出来なくなり、徐々に水位が低下する。使用済み核燃料保管プールは原子炉圧力容器や格納容器に保護されている原子炉よりも気密性が低いため、放射性物質拡散の可能性は、炉心で燃料が露出している1〜3号機の原子炉と共に4号機や建屋の破損の程度が大きい3号機の保管プールの方も深刻な状態。
保管プールの水を補給するため、自衛隊、警察、消防、東電などが消防車などを使い3月17日から3号機へ、3月20日から4号機へ放水を始めた。

核燃料集合体数

場 所3号機4号機5号機6号機共用プール
核燃料集合体数514体1331体946体876体6375体
  • 4号機は、定期検査中で原子炉から移動させた使用済みでない一時保管の燃料集合体も含まれているため、3号機より保管プールでの総数が多くなっている。
  • 使用済み燃料、共用プールにあと6400本 - 読売新聞(2011年3月18日)

原子力緊急事態・時系列(3月11日〜14日)

2011年3月11日、福島第1原発は、地震の揺れを検知してすべて停止。1〜3号機の緊急炉心冷却装置(ECCS)稼働用の非常電源が故障。政府は原子力災害対策特措法に基づき、原子力緊急事態を宣言。12日、第1原発1号機で水素爆発。13日、3号機の燃料棒が露出。14日、福島第1原発3号機で水素爆発。

原子力緊急事態・時系列(3月15日〜18日)

3月15日、2号機で爆発音。4号機で爆発、火災発生(自然鎮火)。福島第2原発1〜4号機の全ての原子炉が「冷温停止」で安全停止。16日、第1原発4号機で再度火災発生(自然鎮火)。17日、陸自ヘリCH47による空中からの放水。警視庁、空自による地上から3号機への放水。18日、地上から3号機への放水を空自が再開。東電職員も米軍提供の高圧放水車で3号機へ放水。電源復旧に向けた作業に着手。
福島第1原発1号機〜3号機について、原子炉を冷却するため、港から直接海水を取水し、ポンプで原子炉内へ注水を継続。

原子力緊急事態・時系列(3月19日〜23日)

3月19日、東京消防庁による地上からの3号機への放水。20日、自衛隊による地上からの4号機への放水。21日、東京消防庁による3号機への放水。自衛隊による地上からの4号機への放水。22日、東京消防庁などによる3号機への放水。東電による地上からの4号機への放水。3号機中央制御室に通電。23日、東電による地上からの4号機への放水。1号機中央制御室に通電。
第1原発1号機〜3号機について、原子炉を冷却するため、港から直接海水を取水し、ポンプで原子炉内へ注水を継続。電源回復に向けての作業を継続。

原子力緊急事態・時系列(3月24日〜27日)

3月24日、東電による地上からの3号機への放水。1号機の中央制御室に外部電源を供給。3号機タービン建屋内で作業員3人が被曝。東電による4号機への放水。25日、朝、3号機タービン建屋B1F以外での復旧作業を再開。1号機、3号機原子炉への注水を海水から真水に切り替え。26日、2号機原子炉への注水を海水から真水に切り替え。1〜4号機のタービン建屋地下にある放射性物質を含む水たまりの排水作業に着手。2号機の中央制御室に外部電源を供給。27日、1号機タービン建屋地下1階の汚染水をポンプで汲み上げ「復水器」に注水する排水作業を開始。

原子力緊急事態・時系列(3月28日〜 )

3月28日、タービン建屋の外にある地下の作業用トンネルにも大量の汚染水があるのが分かる。被曝した作業員3人が退院。第1原発敷地内の土壌からプルトニウムを検出と発表。29日、4号機中央制御室に外部電源が供給され、照明が点灯。

原子力緊急事態宣言について

福島第一原発から半径10kmの範囲
福島第一原発から半径10kmの範囲

沸騰水型原子炉の構造

世界の原子力発電所は軽水炉が主流となっている。これは原子炉の中で燃料のウランを核分裂させ、発生する熱によって水を蒸気に変え、この蒸気の力でタービンを回し、発電機で電気を起こす仕組み。東京電力では、原子炉で直接蒸気を発生させる沸騰水型原子炉(BWR)を採用しており、福島第一原発もこのタイプになる(東京電力「原子力発電のしくみ」)。燃料全体を収納している鋼鉄製の圧力容器(厚さ約16cm)の外側には、さらに鋼鉄製の格納容器(厚さ約3cm)、約1〜2mの厚いコンクリートで造られた原子炉建屋がある(東京電力「多重防護」)。

原発の多重防護

原子力発電は、万一事故が発生したとしても、放射性物質を外部に出さないような構造にするなど、「多重防護」の考え方にたって何重もの安全対策を施している。爆発事故を起こした東京電力福島第1原子力発電所の1号機は、原子炉建屋の最外壁が吹き飛ばされたものの、格納容器とウラン燃料を納めた原子炉圧力容器は無事だったという(iza)。

原発報道で使われる用語

法令

圧力抑制室

放射線の単位

放射能汚染(被曝)

水素爆発の影響

避難情報など

文部科学省非常災害対策センター設置

2011年3月11日、深夜、文部科学省非常災害対策センターが設置された。同センターは、現地の緊急事態応急対策拠点施設(オフサイトセンター)を中核として、国、自治体、関係機関等との連携により、的確な防災活動を実施する。

過去の原子力事故

心理学

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