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枝野長官会見(3完)統一選「党幹部にお任せ…」(11日午前11時)

産経新聞 4月11日(月)14時31分配信

枝野長官会見(3完)統一選「党幹部にお任せ…」(11日午前11時)
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記者会見する枝野幸男官房長官=11日午前、首相官邸(酒巻俊介撮影)(写真:産経新聞)
【避難区域見直し】

 −−避難区域だが、住民の年齢や妊婦を考慮した細かい区分は検討しているか

 「そうしたことを科学的にどこまで考慮する必要があるのか。もう一つは、社会的にどれだけ考慮するのが望ましいかの両面がある。内部被曝(ひばく)でなければ、一般的には年齢などに必ずしも左右される必要はないのではないか、と大方の皆さんから外部被曝について意見をいただいているが、社会的ニーズも考慮しなければいけない。そうしたことを地域の事情を踏まえながら最終的な詰めをしているということだ」

 −−土壌汚染だと、内部被曝の可能性を考えなければならないが、可能性はあるのか

 「土壌汚染の場合の内部被曝は、それが口に入れば内部被曝になる。例えばホコリが舞って地面に落ちているものが舞い上がって、それが呼吸で入る可能性をどれぐらいみるか。そうすると、ホコリが舞い上がっているときは外部被曝の線量も上がるので、そこのところについては食べ物とか飲み物とかとは性格が違うとの説明を受けている。私もそう思う」

【統一選惨敗】

 −−統一地方選の前半戦で民主党は敗北した。受け止めと敗因は

 「本来の平常時であれば官房長官という立場は、党の方で行う選挙などの活動についても、政府側の窓口として一定の考慮とか配慮とかをしなければいけない立場なのかもしれない。しかしながらこの1カ月、政府の立場としては震災対応に全力の投入が求められ、私自身もそうで、その間、(岡田克也)幹事長をはじめ党の役員幹部の皆さんに信頼してお任せしているので、私から結果についてだけコメントするには適切ではない」

 −−菅首相の責任論も出ているが、政権運営への影響は

 「国民の皆さんから震災前からさまざまな意見があるのは十分に認識している。そうした声には真摯(しんし)に耳を傾け謙虚に受け止めながら、震災対応にしっかりと全力をあげて進んでいく、そういう責任を果たしていかなければいけないと思っている」

 −−統一地方選とはいえ、信任を受けていない政権が今後の復興に携わることの弊害は

 「しっかりと、特に復興について国民の皆さん、特に被災地の皆さんが求められる復興対策を打ち出すことが重要だ」

 −−野党から菅首相では復興は任せられないとの声もあるが

 「それぞれ国民各層にはいろいろな意見あるのは当然だ。そうした意見も真摯に受け止めながら責任を果たすのが重要だ。野党の皆さんも誰がではなく、何をどうやるのか、ということで判断していただけると思っているので、しっかりと理解頂けるような復興に向けた政策作りをしたい」

 −−震災や原発への対応が統一地方選の結果に影響したと考えるか

 「選挙について私自身、この間の報道とか状況も含めて一切関知できない状況の中でやってきたので、結論についてだけコメントするのは適切ではない。党にお尋ね頂ければ」

 −−「誰がではなく、何をどうやるのか」であれば、菅首相でなくても震災対応ができるのではないか

 「いまこの国の民主主義のルールに基づいて、菅首相が首相という大変厳しい中での首相を今、職責を与えられている。菅内閣としてはその職責をしっかり果たしていくということに全力をあげるのがまさに筋だと思うし、責任だと思う」

 −−選挙結果が今後の与野党協力に与える影響はどうか

 「震災に対する姿勢は党派にかかわりなく国をあげてやっていくんだということは各党の皆さん、すべてこの間、おっしゃってきている。大変ありがたいことだと考えている。従ってしっかりとした震災対策の中身になるような、さまざまな意見をしっかりとわれわれが踏まえていくことが重要だ」

 −−震災対応の政府初動が遅れで被災者支援が遅れたり、原発被害が拡大したとの声があがっているが

 「多くの皆さんが今、なお避難所で大変厳しい生活を送られている。原発についてはさまざまな避難されている方にとどまらず、影響を受けている。そうした中であるから、さまざまな意見、批判については真摯に受け止めなければいけない。ただ、震災の被災者への支援、原発の対応についても現状のシステムの中で可能な最大限のことをやってきたつもりだ。ただ、実際にいまも大変厳しい中におられる方がたくさんいらっしゃるので、そうした皆さんの思いをしっかりと受け止めていくのは重要だ」

【枝野氏の家族】

 −−ネット上の話だが、枝野長官が原発事故の発生後に家族を海外にかくまったとの話が出ているが

 「多分、記者の皆さんの中でも議員会館などで見かけた人もいるのではないかと思うが、震災発生以来、東京の議員宿舎と、私が戻れないので、時々、大宮の地方選挙の対応に動いているが、それ以外、まったく動いていない。私自身、国民の皆さんに、東京の皆さんに何か心配があるということを申し上げていない。家族に対しても同じことを申し上げている。今日も、保育園からは、あっ、幼稚園か。幼稚園からは水筒に水を持ってこいという指示があったらしいが、『そんなものは必要ない。水道の水を入れていけば大丈夫だ』と言って出かけさせている」

【統一選】

 −−枝野氏の選挙区でもある埼玉県議選でも民主党は敗北したが、今後の影響は

 「私の地元について言えば、4人の有為な候補者、仲間を当選させることができなかったが、改選前、地方議員5人だったところが7人に増えている」

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最終更新:4月11日(月)14時36分

産経新聞

 

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