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[国際]ニュース トピック:領土・領有権
【日々是世界】「後ろから殴られた」大震災支援にからめ 韓国メディアが「竹島」明記の教科書批判
2011.4.5 08:46
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冷静な自戒の声も
さらに、冷めた見方もある。朝鮮日報はコラムで「韓国による日本支援に、日本社会は謝意を示した。韓国に感謝する日本の気持ちは本心だと信じる」としつつも、「だからといって、日本が教科書問題で譲歩すると期待したとすれば、甘すぎる。韓国による災害支援と教科書問題は別なのだ」と断言。「日本と隣人として付き合う上で最大の条件は過度の期待を捨てることだ」と歴史認識をめぐる日本への“情緒的な幻想”を戒めている。
こうした現実的なとらえ方は、韓国世論に対してと同時に、韓国メディアが自らに言い聞かせている感もある。歴史認識をめぐりこれまで日本には目くじらを立ててきたが、大震災や放射能漏れで窮地に置かれた今、「われわれももう少し大人になろう」というわけだ。「興奮することはない。声を高め青筋を立てることもない。そうなればわれわれの格が落ちるだけだ」(中央日報社説)と自戒している。
根本は何ら変わらず
だが、根本は変わっていない。「多くの韓国国民は、日本の東北地方で地震や津波が発生してから『独島問題と人道支援は別』という大きな考えを持ち、隣国・日本の国民の痛みを共に分かち合おうとしてきた。ところがこのような状況で日本政府が『教科書検定は以前から予定されていたため変更できない』と説明したとしても、これは到底受け入れることができない」(朝鮮日報社説)と妥協はしない。「日本が独島に対して戦線を拡大してくるなら、こちらもそれに応じて独島に対する実効支配を強化する具体策を実行に移す以外にない」(同)と竹島問題では一歩も引かない構えだ。
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