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最新号:2011年4月 8日号

JR大船駅 笠間口周辺 街の美化活動に“市境”がネック 「鎌倉を美しくする会」が鎌倉・横浜市の職員招き懇談会

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2008年1月18日号

行政と市民で意見を交わす
 JR大船駅笠間口周辺をよりキレイで快適な住みよい町にしたい−。1月9日、「鎌倉を美しくする会(高田晶子代表)」の主催による「大船駅笠間口周辺の美化懇談会」が鎌倉市役所内のNPOセンター鎌倉で行われた。市境という場所ならではの問題点を同会が提起し対応策を提案。市民と行政、それぞれの立場で意見を交わした。

 大船駅笠間口周辺は、鎌倉市と横浜市の市境。懇談会には「鎌倉を美しくする会」を中心とした市民らに、鎌倉市環境部や景観部、拠点整備部、横浜市栄区役所地域振興課の職員が出席した。また、鎌倉市議会議員の原桂氏、県議会議員の松尾崇氏、横浜市栄区選出の横浜市議の大桑正貴氏も出席。

 懇談会では、まず同会が写真や図をもとに笠間口の現状を指摘。塀やフェンスに貼られた違反屋外広告チラシに対し、鎌倉市が条例に基づいてはがすなどの措置をしても、悪質な業者によっては鎌倉市の管轄エリア外となる横浜市側に貼りなおすといった行為が見られ、根本的な美化には繋がらないといった問題を挙げた。同様の行為は、違反チラシ以外にも、放置自転車などにもみられるという。笠間口周辺は鎌倉市では条例により美化重点区域に指定されているが、横浜市栄区では担当職員も少ないなど、充分な対応がとれない状況もあるようだ。

 同会では「大船駅笠間口では両市の境界線が駅周辺にまたがるため、クリーンかまくら条例が行き届かない場所があり、美化対応が遅れがちである」とし、また「どこが市境かもわかりにくく(撤去依頼などの)通報もしにくい」と主張する。

「市を越えての管理は難しい」

 一方で市職員は、まず市民側に両市の境界線を明らかにした。通常、河川の中央を基準に境界線とするが、当該エリアは鎌倉市側から見た場合、砂押川を越えて笠間口正面の土地も一部鎌倉市となっていることを説明。現在、歩道として利用されていない同地の一部はフェンス囲いになっており、フェンスを横浜市が負担、鎌倉市が管理という暫定措置をとっている。将来的にはデッキが作られ、動線をスムーズにするなどの開発計画が予定されているという。

 市職員は「放置自転車を越境して撤去した場合、管理料金や保管場所も異なり、住民を混乱させる可能性もある」など、行政管轄の違いによる問題点を説明。「両市共通の問題として、連絡を密にするなど対応を図れれば」と話した。

 同会の高田代表は「市職員と意見を交わせたことは有意義。問題提起することで街の美化推進につなげたい」と話した。

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