東京電力の清水正孝社長が、事故発生から1カ月となる11日に、福島第1原発の地元である福島県を訪問する方向で調整していることが10日、分かった。調整次第では訪問せず、東京都内の本店で会見する可能性もある。
1カ月の節目に社長自らが現地を訪問し、事態の説明と謝罪をすべきだと判断した。清水社長は3月29日に体調を崩して緊急入院し、4月7日に復帰したばかり。福島県入りすれば、3月11日に東日本大震災で被災し同原発の事故が起きてから初めて現地を訪問することになる。また、公の場に出るのは3月13日に本店で会見して以来となる。
ただ、清水社長の体調によっては、会見もせずに書面コメントの公表にとどめる可能性もある。11日午前に対応を決める。
清水社長は同事故の被災者対策を統括している。【宮崎泰宏】
毎日新聞 2011年4月11日 1時16分(最終更新 4月11日 1時54分)