米軍 専門部隊の訓練を公開
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米軍 専門部隊の訓練を公開

4月9日 21時49分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

福島第一原子力発電所への対応を支援するため派遣されたアメリカ軍の専門部隊が、東京の横田基地で、訓練の様子を公開し、日本側の要請があればすぐに出動できる準備を整えていることを強調しました。

福島第一原発への対応を支援するため、アメリカ軍は、原子力災害にも対応できる特別な訓練を受けている専門部隊からおよそ150人を日本に派遣しています。9日は拠点としている東京の横田基地で、高い放射線量の下での活動を想定した訓練の様子を初めて公開しました。このうち、建物の中に閉じ込められた人を救出する訓練では、防護服を着た隊員たちが測定器で周辺の放射線量を確かめる作業を念入りに行いました。続いて、近くに設けられたテントの中で救出した人たちを対象に放射性物質を洗い流す「除染」を行うとともに、放射線量の測定や医師による診察も行いました。9日は、車に閉じ込められた人を救出する訓練や、危険な環境の下でも活動できる偵察用のロボットも公開したほか、自衛隊の専門部隊とも連携して活動する場合に備え、除染の手順などを確認しました。部隊を指揮するジョンソン少佐は「自衛隊と堅密に連携し、すべての能力を発揮できるよう日夜、努力を続けている。隊員の士気は高い」と述べ、日本側の要請があればすぐに出動できる準備を整えていることを強調していました。福島第一原子力発電所への対応を巡って、アメリカは、この部隊だけでなく原子力の専門家も派遣するなど、事態の収拾を目指し日本への働きかけを強めています。