最後
2011-04-06 19:50:34
テーマ:彼
長く入院していた子会社のマネージャーが亡くなった。
彼はその会社の取締役を兼務していて、何度か見舞いにも出向いた。
そしてその度、衰えを嘆いた。「これからの人なのになんで・・・」と。
新年度、一時的に仕事復帰して本社に顔を見せていたその人は、
以前に比べて痩せてはいたけど、
あたしが今まで見たことのある癌末期にしてはとてもシャンとしてて、
余命半年ももしかしたらウソなんじゃないかと思うほどだった。
それから半月後の話。
「何があるか分からないから毎日を精一杯」
と、こんなことがある度に思うけど、
すぐに風化してしまうあたし。
でもあの震災以来、彼を送り出すときいつも思う。
彼との最後の1秒を、次に会えるときまで覚えていよう。
突然そのときがきたとき後悔しないように、
いつの最後も一番の自分でいよう。
最近、
そう思わせる出来事が多くて、ちょっと切ないです。