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FC 第二節「消えたエヴァンゲリオン」
第十七話 ピンチ! 遊撃士嫌いのモルガン将軍
<ロレント地方 ブライト家 ダイニングキッチン>

ショックを受けたアスカをエステルの部屋に寝かせたシンジ、ヨシュア、シェラザードの3人は、ダイニングキッチンで憂鬱な顔を突き合わせていた。
エステルはアスカの側に付き添っている。
シンジはキッチンでアスカの大好物であるハンバーグを焼いていた。
エステルがアスカを慰めている今、自分にできるのはこれがベストだと考えたのだ。

「カシウス先生の件、アスカは相当応えたでしょうね」
「はい、アスカにとっては初めてできた父親のようでしたから」
「どういう事?」

シンジはシェラザードとヨシュアにアスカの出生の秘密について話した。
アスカには父親が元から存在して居なかった。
アスカの母親は精子バンクで精子を買い、試験管で人工受精をしたとアスカは自嘲気味に話した事がシンジにあった。
エヴァに乗っていれば父親の事などどうでも良いと話してたが、カシウスに心を開いた時のアスカの反応を見ると、そうとは思えなかった。
16歳も年の離れた加持に憧れていた事もあり、アスカは兄だけでなく父親が欲しかったのではないかとシンジは確信していた。

「そうだったの……私も孤児だったから、カシウス先生に父の存在を求めてしまう所があるわ」
「シェラザードさんは小さい頃、サーカス一座で踊り子をしていたんですよね」
「ええ、天涯孤独だと思っていた私を拾ってくれた一座のみんなは優しかったわ……」

ヨシュアにそう答えたシェラザードは昔を懐かしむ表情をした。
しかし、シェラザードは寂しそうな表情に変わってため息をつく。

「でも、その家族が失われて、私はカシウス先生に頼るしか無かった。また家族が居なくなってしまうのは悲しい事よ」
「カシウスさんは、僕達を悲しませるような事はしないと思います」

シンジは首を横に振ってシェラザードの言葉を否定した。

「そうね、エステルも言っていたけど、カシウスさんがやられるはず無いって信じないとね」

話しているうちにシンジ特製のハンバーグが焼き上がった。
しかし、食べて欲しい相手であるアスカは部屋に籠ってしまっている。

「こうなったら、ハンバーグが冷めないうちに私がアスカを部屋から引っ張り出して来るわ」
「シェラザードさん、手荒な事はしないで下さい」

シンジとシェラザードが揉めていると、2階から複数の人間が降りて来る足音が聞こえた。
まさかと思ってシンジ達が階段の方に目を向けると、エステルとアスカが笑顔でこちらにやって来るのが見えた。

「あーお腹空いた」
「良い匂い、美味しそうなハンバーグじゃん」

エステルとアスカは驚くシンジ達の目の前で席に座った。
そして、アスカとエステルは勢い良くシンジの焼いたハンバーグを食べ始める。

「シンジ、今日のハンバーグはしっかり焼けているわね、合格よ」
「あ、ありがとう」

アスカに褒められて、とまどいながらシンジはお礼を言った。

「アスカ……あなた、大丈夫なの?」
「エステルに言われたの、パパの心配をして泣いてばかりはいられないって」

シェラザードに尋ねられてアスカは微笑んだ。
アスカの目には泣きはらした跡があったが、今はすっかり元気を取り戻したようだ。

「明日からの長い仕事に備えて、たくさん食べて体力をつけないとね!」
「仕事って?」
「もちろん、父さんを探しに行く事よ」
「ええっ!?」

堂々と言い放ったエステルに、シンジは驚きの声を上げた。

「エステルはいつも前向きなんだから」
「うん、僕もエステルに助けられたよ」

アスカのつぶやきに、ヨシュアも同意してうなずいた。

「父さんが姿を消したなんて聞いたら黙ってはいられない、あたし達も帝国へ行きたい、良いでしょう?」

エステルがシェラザードに頼み込むが、シェラザードは首を横に振る。

「いいえ、準遊撃士であるあなた達を行かせるわけにはいかないわ」
「そんなっ!」

シェラザードがそう言い切ると、アスカは不満そうに言い返した。

「そんな事件を新人のあなた達に任せるわけにはいかないって事」
「うう~っ、それはそうかもしれないけど」

エステルはまだ納得行かない様子。

「帝国へは私が行くから、任せなさい。先生の身に何かがあったかもしれないのに、弟子の私が何もしないわけにはいかないわ」
「シェラザードさん、よろしくお願いします」

シェラザードの言葉を聞いたシンジが頭を下げて頼み込んだ。
エステル達もシェラザードが直々に向かうと言う事で、納得した様子だった。

「あなた達はボース支部に行って、正遊撃士になれるように頑張るのよ」
「分かったわ!」

アスカはシェラザードに元気一杯に返事をした。
そして、エステル達は明日のボース地方への出発に向けて準備をするために部屋に戻った。
シンジは元気に立ち直ったアスカの姿を見て、リベール王国で新たな家族が出来た事に感謝していた。
自分だけだったら、アスカにハンバーグを食べさせる事も難しかったかもしれない。
シンジも夕食の片づけを終えて自分の部屋に戻ろうとした時、シェラザードに呼び止められる。

「アスカは元気になったようね」
「はい」
「でもあの子は感情の浮き沈みが激しい所があるから」

シンジにはシェラザードの心配が良く分かった。
アスカは気が強いように見えるが、内面はもろいものだとシンジも気がついていた。

「大丈夫です、アスカは僕と……エステルと、ヨシュアで支えます」

自分一人で支えるとまだ言い切れないシンジだった。



<ロレントの街 遊撃士協会>

いよいよエステル達がロレントの街を離れる朝がやって来た。
帝国とリベール王国との国境の出入り口はボース地方にあるため、シェラザードもボース地方まではエステル達と同行する事になった。

「じゃあ私が仕事の引き継ぎの手続きをしている間、あなた達は2階で待っていなさい」
「シェラ姉、時計台に寄って来て良いかな? 街に出る前に母さんにあいさつをしておきたいし」

シェラザードの言葉を聞いたエステルが許可を求めると、シェラザードは真剣な表情でうなずく。

「良いわよ、私も手続きが終わったらレナさんによろしくね」

エステル達はシェラザードに見送られて遊撃士協会を出て、ロレントの街の中心部にある時計台へと向かった。

「ねえ、今日は時計台の上に登ってみない?」
「平気なの?」
「うん、あたしは平気だから」

気遣うようなアスカの質問にエステルはそう答えた。
アスカとシンジがエステルと一緒に暮らし始めて2年間、エステルは木に登る事はあっても、時計台の上に登りたがる事は無かった。
高い所が嫌いと言うわけではないエステルが時計台を避ける理由は他にあった。

「うーん、風が気持ちいいし、良い眺めね」

エステルは気持ち良さそうに伸びをして深呼吸をした。
アスカ達はそんなエステルの様子を心配そうに見つめていた。

「そんな顔しないで、あたしは母さんが命を落とした辛い思い出があるからこの場所を避けていたんじゃないの」

アスカ達の表情に気がついたのか、エステルはそう説明した。

「じゃあ、どうして?」

ヨシュアが尋ねると、エステルはゆっくりと話し始める。

「ここに来ると、母さんに甘えてしまいそうな気がして……情けないって怒られそうな気がしていたから」
「エステル……」
「でも、今日ぐらいは母さんに頼っても良いよね? 父さんが無事でいるように母さんにお願いしても」
「もちろんよ、エステルのママが守ってくれれば、パパもきっと大丈夫よ」

アスカはそう言って泣きそうになったエステルを抱き寄せた。

「エステルは、すっかりアスカと心を通わせたようだね」

そうつぶやくヨシュアの表情は嬉しさと寂しさが入り混じっているようだった。
シンジはヨシュアにかけるべき言葉が見つからず、複雑な思いで見ている事しかできなかった。
そして、シンジは自分の母親、碇ユイの事を考えていた。
ブライト家のダイニングキッチンにはエステルの母親、レナの写真が飾られていて、カシウスはレナが亡くなった後も思い出を大切にしているのが感じられた。
それに引き換え自分の実の父親である碇ゲンドウは妻であるユイの写真も形見の品も全て捨ててしまい思い出を忘れ去ろうとしている。

「やっぱり、父さんの考えは間違っているよ」

時計台を去る時、シンジは遠い世界に居るゲンドウを思い浮かべて怒った顔でそうつぶやくのだった。
そして、シェラザードと合流したエステル達は飛行船に乗ってボース市へ行く事になった。
本来ならばシェラザードはエステル達を徒歩でボース地方に行く事を勧めたかったのだが、カシウスの消息を早く調べたい気持ちもあったからだ。
飛行船に乗ったエステル達は住み慣れたロレントの街が小さくなって行くのを見て、いよいよ自分達が新天地へ踏み出そうとしている事を実感した。
心の中には不安と期待が入り混じっていた。



<ボースの街 遊撃士協会>

ボース国際空港に降り立ったエステル達はその街の大きさに改めて驚いた。
アスカとシンジは2年前カシウスと出会った直後にこのボースの街を訪れてはいるものの、ロレントの街より規模の大きいボースの街の活気に圧されていた。
事件が無かったら市内観光をしたかったエステル達だが、一刻も早く帝国のカシウスの状況を聞きたいためにボースの街の遊撃士協会に立ち寄る事にした。
しかし、ボース支部の遊撃士協会の受付、ルグラン老人から聞かされた情報はとんでもないものだった。
ボース地方で強盗事件が起こり、犯人の逃亡を防ぐため帝国への飛行船の国際線と帝国との国境に位置するハーケン門は現在閉鎖されているらしい。
つまり事件が解決しない限り、シェラザードは帝国に行く事すらできないのだ。

「事情を話して通してもらうわけにはいかないの?」
「それは難しいじゃろう、ハーケン門を守るモルガン将軍は大の遊撃士嫌いで有名じゃからな」

エステルの質問に、ルグラン老人は残念そうに首を横に振った。

「それじゃ、私達の手で事件を解決させるしかないわね」

腕組みをして考え込んでいたシェラザードはそう言った。

「元はと言えば、あたし達が逃がしちゃったのが原因だしね」

エステルが気合たっぷりにそうつぶやいた。

「今度こそ、ジョゼットの息の根を止めてやるわ!」
「それはやりすぎだよ」
「僕達に許されているのは逮捕までだよ」

アスカの言葉にシンジとヨシュアがツッコミを入れた。

「それで、遊撃士協会にはどれくらいの情報が入って来ているの?」
「残念ながら、遊撃士は捜査の参加を拒否されているのじゃよ」
「何よそれ、軍と遊撃士は協力関係にあるんじゃないの?」

シェラザードの質問に対するルグラン老人の返事に、アスカは怒った表情で聞き返した。

「そのはずなんじゃが、モルガン将軍の遊撃士嫌いは相当のものじゃからのう」
「それでは、打つ手は無いのですか?」
「いや、方法はある。市長がこの事件に関する情報の提供をモルガン将軍に求めているはずじゃ。市長とモルガン将軍は親しい間柄じゃ、市長の使いの者と言えば情報を聞き出せるかもしれん」

ヨシュアの質問にルグラン老人が答えると、エステル達の表情は明るくなる。

「いいわね、その手を使いましょう」
「でも、僕達が遊撃士だとばれたら……」

アスカは乗り気だが、シンジは心配そうな顔で不安を述べた。

「大丈夫よ、あなた達みたいに若くして遊撃士になった子なんてそうそう居ないから、モルガン将軍も遊撃士とは思わないはずよ」
「ふふん、アタシは14歳の時でも試験に合格しただろうけどね」
「たいした自信じゃの」

エステル達は市長に面会し、市長の依頼を受けてモルガン将軍の居るハーケン門へと向かう事になった。
ただし、シェラザードは遊撃士として知れ渡ってしまっているので、ハーケン門へはエステル達4人だけで行く事になった。

「シェラザードさんが居ないなんて、不安だね」
「話を聞いて来るだけでしょう、何をビクビクしているのよ」

頼りないシンジの様子に、アスカは喝を入れた。
シンジは『将軍』と肩書きの付く人物がどれほど怖いのか1人で想像して畏怖していたのだ。

「ねえ、将軍と総司令ってどっちが怖いのかな?」
「はあ? アンタ何をバカな事を言っているのよ」

アスカはシンジの質問に情けなくなってため息をつくのだった。



<ボース地方 ハーケン門>

市長から依頼状を受け取ったエステル達は、市長の使いを名乗りハーケン門に通じるアイゼンロードの検問をくぐり抜ける事に成功する。
アイゼンロードを通る事を許されているのは軍の関係者がほとんど。
自分達がモルガン将軍に嫌われている遊撃士だとバレてしまったらどんな目にあわされるか分からない。
そんな針のむしろが敷き詰められているようなアイゼンロードの街道をエステルは楽しそうに、アスカは堂々と、ヨシュアは目立たないように、シンジはオドオドしながら歩いていた。
道中誰にもとがめられることなく、エステル達はハーケン門へとたどり着いた。
エステル達はハーケン門の大きさに圧倒されながらも、モルガン将軍に会うため兵舎の入口に居る衛兵に声を掛けた。
衛兵は閉鎖されているはずの街道からやって来たエステル達を怪しんだものの、市長の依頼状を見ると、今はモルガン将軍は捜索活動の指揮を執って居るため不在と知らせれた。
それならばとエステル達は衛兵に勧められたように国境の検問に併設された休憩所でモルガン将軍の帰りを待つ事にした。
ここまで来て会わずに帰るわけにはいかないと思ったからだ。
エステル達が休憩所に入るとカウンター席では金髪の男性が酒を飲んでいた。
その男性の姿を見たアスカは目を輝かせてエステル達に話しかける。

「ねえ、あの人が着ている服ってリベールに居る人と違う雰囲気がしない?」
「うん、あれはエレボニア帝国のファッションだね」

アスカの言葉にヨシュアは同意してうなずいた。

「帝国から来た人なのかな」

エステルも興味がありそうな瞳でその金髪の男性を見つめた。
すると、男性の方がエステル達に声を掛ける。

「ごきげんよう、君達はリベールの人かな? こっちへ来て一緒に飲まないかい?」
「僕達は未成年ですけど、話すぐらいなら」

ヨシュアは男性の誘いにそう答えた。
シンジは男性の事が気に入らなかった。
アスカが憧れの眼差しで男性を見つめている気がしたからだ。
自分は男性に比べて服のセンスも圧倒的に悪く、コーディネートはアスカに任せきりだ。
シンジは自信の無さからアスカと話す他の男性にひがむ部分があった。
狭い休憩所の中で険悪な雰囲気を作るのも嫌だったので、シンジもヨシュアに続いてエステル達と一緒に男性の側に座った。
男性はオリビエと名乗り、エレボニア帝国からリベール王国に旅行に来た所、足止めを食らっていると話した。
オリビエはすぐにエステル達を遊撃士と見抜いた。
すると、ヨシュアは警戒感をあらわにしてオリビエをにらみつける。

「そんな綺麗な琥珀の瞳でじっと見つめられたら、僕の胸がキュンとなってしまうよ。どうだい、この出会いに感謝して僕とハグでもしないか?」
「け、結構です!」

ヨシュアはそう言ってオリビエから慌てて体を離した。

「えーっ、オリビエさんってその世界の人だったの!?」

エステルの言葉に、オリビエは首を軽く横に振って答える。

「僕は美しいものに目が無いだけさ、美女でも、美少年でもね」
「それじゃ、どうしてアタシ達に声を掛けようとしないのよ!」
「うーん、まだまだ君達は子供っぽい感じがして色気が足りない気がするからな、ヨシュア君に教えてもらうと良い」
「何ですって!」

男のヨシュアより色気が無いと言われたアスカとエステルはカンカンになってオリビエをにらみつけた。
一触即発の状況に衛兵がエステル達を呼びにやって来る。
帰って来たモルガン将軍がエステル達に会ってくれるそうだ。
シンジは助かったと安堵のため息を吐き出した。
そして、さりげなく付いて来ようとしたオリビエを追い払って、エステル達はモルガン将軍との対面を果たした。

「これが、市長さんからの依頼状です」

エステルから市長の依頼状を受け取ったモルガン将軍はじっとエステルの事を見つめていた。

「あの、どうかしたんですか?」

自分の顔をじっと見つめて来るモルガン将軍をエステルは不思議に思って尋ねた。

「お主、リアンヌと言う名前に聞き覚えは無いか?」

モルガン将軍に尋ねられて、エステルは考え込む。

「リアンヌ……うーん、あたしが小さい頃、家で遊んであげた子の名前に似ているかも。父さんの同僚の人の娘さんだって」

エステルの言葉を聞いたモルガン将軍は目を光らせる。

「やはりお前はカシウスの娘だな!」
「ええっ、どうして分かったの!?」

モルガン将軍の言葉を聞いて、エステルは驚いて聞き返した。

「リアンヌはワシの孫だ!」

そう言ってモルガン将軍は手に持っていた市長の依頼状を握りつぶす。

「身分を偽って情報を聞き出そうとするとは、やはり遊撃士は卑怯千万だな!」
「アンタが情報を隠すからいけないんじゃない!」
「黙れ!」

モルガン将軍はアスカにそう言い返すと、部屋の外に居る衛兵達に向かって号令を下す。

「曲者だ! ここに遊撃士が居るぞ!」

エステル達は武器を構えた衛兵達に取り囲まれてしまった。
モルガン将軍の遊撃士嫌いは有名である。
逃げられないと悟ったエステル達はこれからどうなるのかと恐怖し、青い顔でひたいから冷汗を垂らすのだった。
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